子供たちの笑顔地域に輝く – 夏休みこどもひのきしん
少年会本部が「夏休みこどもひのきしん」を提唱し、7、8の両月を「全支部ひのきしん強調月間」と定めるなか、各地でひのきしんに勤しむ子供たちの笑顔が輝いている。ここでは、夏休み最初の週末に、親子でひのきしんをする機会を持った支部や、3年ぶりに親里で実施される「少年ひのきしん隊本部練成会」を前に、研修の場を設けた教区団の取り組みを紹介する。
親子で海岸のごみ拾い – 静岡・駿豆支部
静岡教区駿豆支部(田渕保明支部長)は7月24日、沼津市の千本浜で清掃ひのきしんを実施。少年会員35人を含む78人が参加した。
同教区では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3年間にわたって「こどもおぢばがえり」をはじめとするさまざまな育成行事が中止を余儀なくされたことを踏まえ、今夏は「全支部ひのきしん強調月間」である7、8の両月に、各支部が主体的に道の子弟育成の取り組みを進めるよう促している。
駿豆支部は6月の例会の席上、「全支部ひのきしん強調月間」の育成行事として、「全教一斉ひのきしんデー」の会場となっている千本浜で「夏休みこどもひのきしん」を行うことを決定。チラシを作成し、『天理時報』の手配りひのきしんの際に配布するなどして、管内のようぼく家庭に参加を呼びかけてきた。
当日は午前10時の開始を前に、家族連れの参加者が続々と海岸へ。この日のひのきしんでは、事前に海岸各所にトランプのカードを隠し、子供たちがごみ拾いをしながら「宝探し」ゲームを楽しめるよう工夫した。
快晴の空のもと、少年会員たちは大粒の汗を流しながら海岸に漂着したプラスチックごみやペットボトルなどを拾い集めていく。時折、砂浜に埋められたカードを見つけ、「あった!」と歓声を上げる姿も。
参加者の一人、芹澤常太郎さん(55歳・嶽東大教会教人・沼津市)は、中学3年の長男と2年の次女と共に、ごみを拾う。数年前、少年ひのきしん隊静岡教区隊の独自の活動である「サマースクール静岡」に参加した長女が、おぢばでのひのきしんなどを経て、大きく成長する姿を目の当たりにしたことが印象に残っているという。
芹澤さんは「支部の少年会行事は、子供たちが系統を超えて親睦を深める良い機会になると思う。7月末の本部練成会に参加する子供たちには、親神様のご守護に感謝できる人へと成長してもらいたい」と話した。
田渕支部長(62歳・本翠分教会長)は「家族連れの参加者からは、子供たちが楽しみながらひのきしんに取り組めたという喜びの声が聞かれた。少年会員が家庭でも率先してひのきしんを行えるように、今後も支部の育成行事を企画していくつもりだ」と語った。
2年前から家族ぐるみで – 兵庫・尼崎北支部
兵庫教区尼崎北支部(谷上行夫支部長)は同日、尼崎市の上坂部西公園で清掃ひのきしんを実施した。
これは、コロナ禍で支部の育成行事が中止となるなか、「道の子弟育成の機会を持つために家族でひのきしんを」との谷上支部長(67歳・眞一分教会長)の発案で、2年前から実施しているもの。支部報や「教区・支部情報ねっと」にひのきしんの日時や場所を掲載するとともに、時報手配りの際にチラシを配るなどして参加を呼びかけたところ、10人以上の家族連れが参加しているという。
夏休み中の開催となる今回は、支部内の婦人会員、青年会員のLINEグループでも情報を共有し、参加を呼びかけた。
当日は、少年会員を含む25人の教友が公園に参集。真夏日となった猛暑のなか、子供たちは元気に公園の通路や花壇の落ち葉をほうきで集めていた。
谷上支部長は「普段よりも多くの教友に参加していただき、ありがたかった。一人でも多くの子供が、毎日の生活の中で進んでひのきしんに取り組めるよう、これからも支部の少年会活動を盛り上げていきたい」と語った。
親睦深まる“事前研修” – 少年会岡山教区団
少年会岡山教区団(大藤浩伸団長)は同日、「岡山教区少年ひのきしん隊事前研修」を実施。わかぎ(中学生)世代の少年ひのきしん隊員17人が参加した。
同研修は、親里で行われる本部練成会に先立ち、隊員同士が親睦を深め、ひのきしんについてあらためて学ぶもの。
当日に向けて、教区内の各支部と全教会にチラシを配布したほか、少年ひのきしん隊岡山教区隊公式LINEでも参加を呼びかけた。
研修の責任者で、同隊副担当者の河田教一さん(36歳・胸上分教会胸一布教所教人・岡山市)は「少年ひのきしん隊に初めて参加する子供もいる中で、少しでも交流が深まるよう、スタッフ一同がオンラインなどで会議を重ねてきた。この研修が、本部練成会に向けての“予行練習”になれば」と話す。
午前10時、隊員たちが岡山教務支庁に参集。神殿でおつとめを勤めた後、大藤団長(64歳・陽勇分教会長)があいさつした。
この後、広間へ移動し、レクリエーションやゲームを通じて親睦を深めた。午後は「ごみ拾い=スポーツだ」と銘打ち、屋外を歩きながらひのきしんをする時間が設けられた。隊員たちはできるだけ多くのごみを拾えるように、地図をもとに移動コースを話し合い、市街へ繰り出した。
炎天下、ごみ袋と火ばさみを手に、丹念にごみを拾っていく。和気あいあいとした雰囲気のなか、隊員たちの額に汗が光った。
隊員の一人、渡邊夏実さん(15歳・吸江分教会所属・笠岡市)は、祖母の勧めで幼少から少年会行事に参加してきた。渡邊さんは「交流やゲームを通じて、楽しくひのきしんに取り組めた。おぢばで行われる“本番”では、もっと積極的にひのきしんに励みたい」と笑顔を見せた。