川上元教(37歳・兵庫県豊岡市)
昨年末から月に一度、生活に困窮する人に無償で食料を提供する「フードパントリー」を所属教会で実施している。
教会長後継者として、教会の現状を踏まえたうえで、地域で困っている人への支援について模索していたところ、準備などの負担が比較的軽く、誰でも気軽に利用できる支援としてフードパントリーの活動を知った。その後、会長の了承を得て、教会を拠点にフードパントリーを始めることになった。
当初はノウハウがなかったので、食の支援を続けている地域の教友や、市の社会福祉協議会(=社協)のサポートを仰いだほか、フードパントリーの開催日を社協の広報誌で紹介してもらった。こうして昨年12月から活動開始。現在は月に一度、50人ほどが利用するようになった。
フードパントリーを続けるうち、教会につながる信者さんたちも、おたすけの心で食料を寄付してくださるようになった。教会につながる皆さんが協力して活動を続けるなか、いま、身近にたすけを求める人が意外に多いことを、あらためて実感している。
今後も自分にできる取り組みを続け、地域で困っている人たちに寄り添っていきたい。