ウクライナ避難民の受け入れを継続支援 – 天理大学
天理大学(永尾教昭学長)は先ごろ新たにウクライナ人学生9人を受け入れた。来日したウクライナ人学生らは7月19日、天理市役所を表敬訪問し、支援に対する感謝の思いを述べた。
現在、留学生の学生生活を直接サポートする「チューター」として、日本人学生が一対一で寄り添い、大学や私生活における支援を行っている。
同大OBも独自に受け入れに尽力
一方、天理大OBも独自にウクライナ避難民の受け入れに協力している。
同大OBの川面弘輝さん(23歳・筑竹分教会ようぼく・奈良市)は、ウクライナ人女性のオレクサンドラ・ワシリエフさん(23歳)とナタリア・ステパネンコさん(23歳)の奈良市への避難に力を尽くした。
学生時代、「チューター」を務めていた川面さん。その際、同大に短期留学していたワシリエフさんと交流を持ち、帰国後もSNSで連絡を取り合っていたという。
こうしたなか、今年4月、ワシリエフさんから川面さんのもとに「友人(ステパネンコさん)と一緒に、日本へ避難できないか」と打診があった。
「少しでも彼女たちの力になりたい」と思った川面さんは、外務省や在ウクライナ日本大使館に問い合わせた。また、行政と話し合いを重ねる中で、奈良市への避難を提案。さらに、ワシリエフさんとステパネンコさんの来日に際しては、ビザ発給のための身元保証人を引き受けたり、市営住宅の入居申請をしたりするなど、生活面のサポートも続けてきた。
6月の来日後は、仕事の合間を縫って週に一度は面会し、二人のホームシックが少しでも和らぐようメンタルケアを続けている。
川面さんは「祖国が大変な困難に直面しているなか、日本へ避難してきた彼女たちが、空港で笑顔を見せてくれたことが何よりうれしかった。これからも自分にできることを考え、彼女たちの心に寄り添う支援を続けていきたい」と話した。
◇
なお、7月19日放送の「ならナビ」(NHK奈良放送局)で、ワシリエフさん、ステパネンコさん、川面さんの3人が同席して開かれた記者会見の様子や、避難民の受け入れを支援した川面さんの思いなどが紹介された。