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命知と天理

経営の真使命を知る原点は、
昭和7年の天理訪問にあった――。

松下電器(現パナソニック)が“世界企業”へと躍進する分水嶺として、必ず語られる松下幸之助氏の天理訪問。本書は、これまでに明かされることのなかったその様子を、氏の自叙伝などをもとに追体験。さらに松下電器の経営と本教との類似や相違を指摘する
完全書き下ろし。写真23点、昭和7年の「おぢば案内図」を収載。

2020年8月 発売

紙の本の価格:¥1,538(税込)
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【著者プロフィール】

住原則也 (すみはら・のりや)

1957年生まれ。神戸大学文学部卒業。ニューヨーク大学大学院博士課程修了(文化人類学博士、PhD)。天理大学国際学部教授。国立民族学博物館共同研究員、Anthro-pology of Japan in Japan学会長(2012~18)、公益財団法人松下社会科学振興財団理事(2010~19)など歴任。本書に関連の著書に、『グローバル化のなかの宗教――文化的影響・ネットワーク・ナラロジー』(編著、世界思想社)、『経営理念――継承と伝播の経営人類学的研究』(共編著、PHP)、『会社のなかの宗教――経営人類学の視点』(分担執筆、東方出版)、『アジア企業の経営理念――生成・伝播・継承のダイナミズム』(分担執筆、文眞堂)、『経営と宗教――メタ理念の諸相』(編著、東方出版)、[Enterprise as an Instrument of Civilization――An Anthropological Approach to Business Administration』(分担執筆、Springer)、『企業経営のエスノグラフィ』(分担執筆、東方出版)、など。

  • はじめに
  • 第1章 天理教と松下電器の「類似」
    • 指摘されてきた唯一の点(断定されてきたこと)
    • 指摘されてこなかったこと(「類似」の諸点)
    • 「経営の真髄に思いをいたす」の意味解釈
    • 「総合的経営」としての天理教組織
    • 天理教組織のオリジナリティー
    • 独自の創造力
    • 教祖中山みきと幸之助氏
    • コラム:松下幸之助が書き残した唯一の自叙伝
  • 第2章 企業から昭和7年までの松下電器――「通念」に基づく経営の時代
    • 「通念」の時代から「真使命」の時代へ
    • 「通念」(母の胎内)の時代概観
    • 「感謝報恩の精神」と「ひのきしん」の精神の類似
  • 第3章 初めて親里を歩く(午前)
    • 信者U氏による天理への誘い
    • 松下電器の「事業部制・分社制」と天理教組織の特性
    • 天理教組織の形成と特徴
    • 「土持ちひのきしん」の人波
    • 「本殿」での参拝
    • 松下電器の「朝会」「夕会」と天理教の「朝勤め」「夕勤め」
    • 教祖殿の建築風景
    • 「高野山 松下電器墓所」と「教祖墓地」
  • 第4章 教祖中山みきの足跡と初期教団の歩み
    • 教祖とその教えの概略
    • 「貧に落ち切れ」の意味解釈
    • 産業人の「真使命」とは「貧乏の克服」
    • 不思議なたすけの始まりと迫害・弾圧
    • 教祖が現身をかくした後の天理教の展開
    • 期限を仕切って行う「教祖年祭」活動
    • 目標達成への「使命達成期間250年」と「教祖年祭」の類似と相違
  • 第5章 初めて親里を歩く(午後)
    • 充実した教育施設と製材所
    • 社内教育制度:「店員養成所」と「工員養成所」の開校
    • 社内刊行物:『歩一会会誌』と『松下電器所内新聞』
  • 第6章 戦後の展開に見る「類似性」
    • PHP運動の開始の理念
    • 「天地自然の理」(松下幸之助)と「天然自然の理」(教祖中山みき)
    • 教祖中山みきの教えとの「類似」の諸相
  • 第7章 松下電器の経営理念の独自性を考える
    • 「水道哲学」(=目標)と「遵奉すべき七精神」(=心がけ)
  • おわりに

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