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初の国際大会で頂点に立つ – 天理高校柔道部男子 瀬川賢豪選手


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天理高校柔道部男子の瀬川賢豪選手(3年)は、2024年12月15日にフランスで開催された「クリスマス杯エクサンプロヴァンス・ジュニア国際大会」男子100キロ超級に出場。初めての国際大会で優勝を果たした。

3歳から柔道を始めた瀬川選手。天理中学校では主将として「全国中学校体育大会」に出場し、団体戦と個人戦で準優勝した。

天理高でも主将としてチームをまとめ、2024年8月の「全国高校総合体育大会(インターハイ)」では男子100キロ超級で日本一に輝いた。

インターハイ後の9月、大学生も出場する「全日本ジュニア柔道体重別選手権大会」男子100キロ超級に出場。決勝で昨年度のインターハイ王者である畠山凱選手(国士舘大学1年)と対戦し、ゴールデンスコア方式の延長戦の末、惜しくも敗れ、準優勝となった。

その後、10月の「国民スポーツ大会」に奈良県代表として出場。そのさなか、フランスで行われる国際大会に登録された。

初めての国際大会とあって、「選ばれたことがうれしい。絶対に勝ちたい」と気合を入れた瀬川選手。海外の選手は腰や帯をつかんで密着した状態から攻めることが多いため、簡単につかまれないよう、しっかり組んで投げるための練習を重ねた。

初めての海外渡航とあって、大会当日は「食事などが普段と違い、少し不安があった」と振り返るものの、2回戦、準決勝では寝技を決めて一本勝ち。決勝戦では、序盤に「指導」を二つ与えられて劣勢になるも、勢いよく前へ出てきた相手選手の動きに合わせて「大外刈」を決め、「一本」。国際大会で初の頂点に立った。

4月から天理大学への進学を予定している瀬川選手。「海外の選手はパワーが強くて、なかなか投げきれなかったが、予選では寝技で『一本』を取れた。寝技の技術をしっかり伸ばせば、国際大会でも自分の柔道が十分通用すると思う。大学では、団体戦でのメンバー入りと、個人戦日本一を1年時から狙っていく」と話している。


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