働く高校生アスリート「全国定通大会」で躍動 – 天理高第2部
働きながら学ぶ高校生のスポーツの祭典「全国高校定時制通信制体育大会」が先ごろ開催された。天理高校第2部の各クラブも出場し、好成績を収めた。ここでは、15連覇の大記録を打ち立てた軟式野球部をはじめ、全国で躍動したチームや選手を一挙紹介する。
15連覇の偉業達成 – 軟式野球部
軟式野球部は連覇記録を15に伸ばした。
エースでキャプテンの有本義人投手(4年)を中心に、好投手がそろう同部。また、ランナーを確実に進めて得点につなげられるよう、状況に応じた打撃練習に力を入れてきた。
今大会では決勝までの4試合を、すべてコールドで勝ち上がる。
決勝の大智学園高校戦でも初回から得点を重ねていく。先発の有本投手は好投を続けたものの、六回にボークをきっかけにコントロールを乱し4失点。それでも、リードを守りきった天理高が15‐8で頂点に立った。
有本キャプテンは「連覇への重圧もあったが、打線がつながり、しっかり得点を重ねることができた。大会中は感謝の心を忘れず、楽しんでプレーできたことが良かった」と話した。
アベック優勝飾る – バレーボール部男女
バレーボール部は男子が8年ぶり7回目、女子が3年ぶり14回目の栄冠を手にし、“アベック優勝”を果たした。
高いジャンプ力が武器の内山辰朗選手(4年)とサーブが得意な市野友裕キャプテン(同)のダブルエースが中心の男子。
予選グループ戦と決勝トーナメントを突破し、決勝では横浜修悠館高校と対戦。互いに1セットずつ取った後、第3セットを天理高が25‐21で制し、セットカウント2‐1で優勝した。
一方、「全員バレー」を合言葉とする女子は、予選グループ戦を突破した後、決勝トーナメントの途中でけが人が出るアクシデントに見舞われた。
それでも、科学技術学園TBC宇都宮高校との決勝では2セットを連取し、優勝した。
原田小春キャプテン(4年)は「練習の前後などに個人個人が本部神殿で参拝し、無事に戦えるようお願いしてきた。優勝することができてうれしい」と喜ぶ。
2年連続19回目V – バスケットボール部女子
バスケットボール部女子は、2年連続19回目の優勝に輝いた。ポイントゲッターの山口さちキャプテン(4年)や、外角からのシュートを得意とする黒岩咲喜選手(同)ら個人技の高い選手がそろう。
トーナメントを勝ち上がり、決勝で都立一橋高校と対戦。第2ピリオドでは相手にリードを許したが、第3ピリオドに逆転すると、69‐56で勝利した。
山口キャプテンは「サポートしてくださったすべての人に、優勝という形で恩返しができたと思う」と笑顔を見せた。
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このほか、卓球部男子、バスケットボール部男子、バドミントン部男女が3位入賞。各個人戦の上位入賞者は以下の通り。
男子
〇陸上走幅跳2位=松永俊大選手(2年)
〇同3位=森本一平選手(4年)
女子
〇ソフトテニス3位=大仁田実理選手(4年)・後藤愛選手(1年)ペア
〇柔道63キロ級3位=塚晴奈選手(3年)