立教185年9月月次祭 – 秋の気配深まるなか
教会本部の9月月次祭は26日、中山大亮様祭主のもと執り行われた。
大亮様は祭文の中で、教祖をやしろにこの世の表にお現れになり、元の理を説き明かし、たすけ一条の道を教え、陽気づくめの世界へとお導きくださる親神様のご慈愛にお礼申し上げたうえで、「私どもをはじめ教会長、ようぼく一同は、成ってくる姿の中に、成人をお急き込みくださるをやの御心を求め、教祖のひながたを胸に、にをいがけ、おたすけに励み、お望みくださる陽気世界の実現を目指して着実に歩ませていただく決心でございます」と奏上された。
この後、かぐら・てをどりが陽気に勤められた。
数日来、朝夕涼しい日が増え、秋の気配が感じられる親里。この日は最高気温30度と、残暑さながらの日差しが降り注ぐ中も、時折、爽やかな風が神苑一帯を吹き抜けた。
おつとめの後、中山慶治本部員が神殿講話に立った。中山本部員は冒頭、『天理教教典』の一節を引いたうえで、教祖のひながたは「陽気ぐらしのひながた」であると強調。教祖は、いかなる中も常に陽気に勇んでお通りくださり、いそいそとお道の御用に励まれたとして、そのご態度や心の治め方、ご行動こそ、私たちが学ぶべき陽気ぐらしのひながたの神髄であると話した。
そのうえで、窮地の中も周りの人々と共に心明るく通られたご事跡として、明治7年の「山村御殿のふし」をめぐる史実を紹介。『稿本天理教教祖伝』などを基に、円照寺へ呼び出された教祖と高弟たちが、緊迫した取り調べの中で陽気におつとめを勤めた様子などを詳しく語った。
先人の遺徳しのび – 秋季霊祭
翌27日には、秋季霊祭が執り行われ、神殿では、祭文奏上に続いて「よろづよ八首」と十二下りのてをどりが勤められた。
続く「祖霊殿の儀」では、大亮様が祭文を奏上された。その中で、たすけ一条の御用のうえに真心の限りを尽くされた先人の遺徳をしのび、「時旬に相応しい成人の歩みを力強く進めさせていただけますよう」と、お導きを願われた。