令和3年 秋の叙勲・褒章
お道の心で地域貢献
国家や公共への功労や、各分野における優れた行いに贈られる恒例の秋の叙勲・褒章が、先ごろ発表された。ここでは、お道の教えに基づいて、長年にわたり地域社会へ貢献してきた教内の受章者を紹介する。
チームプレーで府政に尽力
瑞宝小綬章
大阪の島田尚弥さん
島田尚弥さん(70歳・佐山分教会長・交野市)は先ごろ、大阪府庁職員として長年、地方行政に尽力した功績により「瑞宝小綬章」を受章した。
昭和50年の大阪府庁入庁以来、37年にわたって奉職した。在職中は政策企画部企画室主任、環境農林水産部長などの要職を歴任。常にチームプレーを意識しつつ、たすけ合いの精神で業務に取り組んできたという。また、後進の育成にも注力し、活気のある組織改革に励んできた。
島田さんは「府庁時代は、チームプレーでさまざまなことを結実できた。これからも低い心で教会につながるようぼく・信者の丹精に努め、親の思いに沿って、皆で教会を盛り上げていきたい」と語った。
警察官として府民の安全守り
瑞宝双光章
大阪の辻野善久さん
辻野善久さん(72歳・上狛分教会狛長布教所ようぼく・河内長野市)は、長年にわたり警察官として地域社会の安全確保に尽力した功績により「瑞宝双光章」を受章した。
昭和46年、大阪府警察に採用。定年までの38年間、交通機動隊や交通規制などに従事し、府内の安全な地域づくりに力を尽くした。
43歳のとき、がんの身上をたすけられたことから、より一層信仰を求めるようになった辻野さん。「これまで警察官としての職務を全うできたのは、ひとえに大阪府民が支えてくださったおかげ。頂いたご恩に報いることができるよう、引き続き府内の交通安全に貢献していきたい」と話している。
(滋賀・宮城社友情報提供)
自然な言葉と親身な態度を心がけ
瑞宝双光章
奈良の森口初直さん
森口初直さん(74歳・長柄分教会前会長・天理市)は、31年にわたり保護司として対象者の更生保護に尽力した功績により「瑞宝双光章」を受章した。
地域の自治会長の推薦を受けて、平成2年に保護司を委嘱された森口さん。対象者との面接では、まず丹念に話を聴いたうえで、本人の事情や人柄を踏まえて、アドバイスするよう心がけているという。
森口さんは「対象者の過去をすべて受け入れ、相手が安心して話してくれるよう、自然な言葉と親身な態度で接することを意識している。これからも日々感謝の心を忘れず、保護司の活動は神様の御用だと思って、精いっぱいつとめさせてもらいたい」と話した。
個人教誨通じて丁寧に教えを伝え
藍綬褒章
鳥取の三谷正美さん
三谷正美さん(76歳・鳥取城分教会前会長・鳥取市)は、33年にわたり教誨師として対象者の改善更生に尽力した功績を称えられ「藍綬褒章」を受章した。
昭和63年、当時、鳥取刑務所教誨師会会長を務めていた教会長の勧めと、教区からの推薦を受けて、教誨師を委嘱。以来、個人教誨を通じて「八つのほこり」などのお道の教えを、それぞれの事情に応じて丁寧に伝えてきた。
三谷さんは「現状を世間や他人のせいにしたり、再犯に走ったりする人を、お道の教えによって更生に導きたいとの一念で続けてきた。受章を励みに、これからも真摯に努力していきたい」と語った。
(鳥取・岸本社友情報提供)