雨音に耳を澄ましながら 教祖をお慕いする人々の思い – 逸話の季
梅雨入りし、本格的に雨の降る日が続いています。早朝の鳥の声は聞こえませんが、かわりに耳に届く静かな雨音に心が癒やされます。灰色に染まる空の色が決して不快ではなく、むしろ心地良く感じられるのは、しばらく・・・
梅雨入りし、本格的に雨の降る日が続いています。早朝の鳥の声は聞こえませんが、かわりに耳に届く静かな雨音に心が癒やされます。灰色に染まる空の色が決して不快ではなく、むしろ心地良く感じられるのは、しばらく・・・
新緑の季節です。昨日まで全く変化のなかった木の枝に、たくさんの新芽が吹きだしています。 瑞々しい青葉の若草色には、時節の到来を待っていた生命の息吹と新しい季節の始まりを強く感じます。正月や入学式のよう・・・
ようやく、春の日差しと暖かさが訪れました。さわやかな朝の空気の中で、かすかに聞こえる鳥のさえずりに耳を澄ましていると、今年もまたこの季節を迎えられた喜びが胸に溢れてきます。これから美しい花の季節です。・・・
立春はとうに過ぎて暦のうえでは春になっているのに、まだ寒気の影響が続いています。白い雪に覆われながら、可愛らしい花穂を健気に咲かせているネコヤナギのほかには、まだどの草木にも春の兆しはありません。それ・・・
新年を迎えて、すでに数週間が過ぎました。このわずかな期間にも、世界の情勢は目まぐるしく変化しています。紛争の続く地域や災害に見舞われた場所などでは、この間に起きた出来事が、ある人の人生を大きく左右する・・・
実りの秋です。 妻の世話する小さな菜園では、今年は落花生が豊作のようです。少し前にはカボチャがたくさんできましたし、栗の木には多くの実がなりました。いつもより、栗ご飯を楽しんだ回数が多かっ・・・
10月も半ばに差しかかりました。もうすぐ、秋季大祭です。 いまから40年ほど前のこの月に、北海道から自転車でおぢば帰りをしました。このときは自転車での帰参が目的ではなくて、ある人の自転車をおぢばへ届け・・・
9月になりました。日本では「4月入学」が一般的ですが、欧米の国々ではむしろ「9月入学」が一般的です。30年ほど前のこの時季、到着したばかりの留学先で親里のライブカメラ映像を見て、世界がとても小さくなっ・・・
寒風吹きすさぶ天理大学白川グラウンドサッカー場に大声で指示が飛ぶ。「そこ、狙っていけ!」。Jリーグのサガン鳥栖の元監督で、現・天理大学サッカー部監督の高祖和弘さん(65歳・四倉分教会ようぼく・大阪府豊・・・
天理市三島町の国道169号沿いに店を構えるうなぎ屋「みしまや」。午前11時前、大勢の人々が列を成すなか、入り口から店主の奥村和徳さん(39歳・南勢陽分教会別席運び中)が出てくると、お客さんを店内へ招き・・・
日本の「公園の父」と呼ばれ、日比谷公園や明治神宮の森など、多くの公園の設計を手がけたほか、投資家としても知られる本多静六氏は著書『私の財産告白』の中で、職業を道楽として楽しむことによって人生の幸福を得・・・
鉄道ファンというのは、昔からそれなりの数の方がおられ、筆者もその一人である。中学生のころは鉄道模型や鉄道写真に夢中になったり、大学生になると「青春18きっぷ」で全国を周遊したりもした。鉄道関連書籍もコ・・・
皆、勤める者の心の調子を神が受け取るねで。 『稿本天理教教祖伝逸話篇』74「神の理を立てる」 先日、近くの教会から白アジサイの切り花を頂きました。紫色のイメージが強いアジサイですが、やや黄緑がかった瑞・・・
このよふをはじめてからにないつとめまたはじめかけたしかをさめる 「おふでさき」六号8 曇り空となった5月26日、教会本部の月次祭に登殿参列し、かぐらづとめを初めて間近に拝しました。よく考えてみると、本・・・
平日の午前8時すぎ、静かな本部神殿におぢばの学校で学ぶ児童・生徒らが続々と集まってくる。四方の礼拝場に昇殿したのち、約2000人の児童・生徒らが、拍子木を入れておつとめを勤める 。親里には・・・
二十歳の節目を迎えた晴れ着姿の若者たちが、親神様・教祖にごあいさつを申し上げようと、本部神殿へ足を運ぶ――。 今年の「成人の日」は、小正月を目前にした13日。この日に合わせ、天理市では「二十歳の記念式・・・
「日本アカデミー賞」で「最優秀作品賞」「最優秀編集賞」の2冠映画「侍タイムスリッパー」監督 安田淳一さん57歳・城久分教会ようぼく・京都府城陽市 ようぼく映画監督の話題作が「日本アカデミー賞」で「最優・・・
災救隊の宿営地として協力 石塚愛子さん珠洲市の和洋菓子店「メルヘン日進堂」代表取締役 被災地の和洋菓子店経営のようぼくが作るお菓子を通じて、被災者の心に寄り添う 。「令和6年能登半島地震」・・・
Q. バスケットボール部に所属する高校2年生の息子が、身長が伸びないことに悩んでいます。本人は無理をして食事量を増やしているのですが、背が伸びません。周りの子が大きくなったのもあり、愚痴も増えてきまし・・・
Q. 一人息子が「結婚したい」と言って連れてきた相手が、AI(人工知能)を活用したマッチングアプリで出会った女性でした。彼女の人間性に問題は感じないものの、アプリを通じたAIによるマッチングで出会った・・・
25歳の春、「布教の家」を終えた私は、その地に残ることを選びました。卒寮後の単独布教、それは憧れでした。門限も日直もない。制限のない環境で自由ににをいがけ・おたすけに歩く、それこそが本物の布教師だと思・・・
「そさう(粗相)は時の表裏で、神様のなさる事と思へば、腹は立ちやせん」 『正文遺韻抄』 お道の先人が記した言葉です。簡素な言い回しの中に、豊かな信仰の息吹を感じます。 粗相。それは、生活の中でふいに起・・・
京都人の言葉づかいには裏があると、よく言われる。表面的に相手をほめても、内心はべつ。本音では見下すケースが、しばしばある。それが京都人像の通り相場となっている。 京都の近郊で長年くらしてきた私にも、そ・・・
明治時代の政治家たちは、よく手紙を書いた。書翰をとおして、たがいに連絡しあっている。だが、大正昭和初期になると、その数はへっていく。原因は電話の普及にある。たいていの通知は、受話器をとおしたやりとりで・・・
私が関わる蓄電池の技術開発において、いま大きな問題となっているのが「バッテリー人材」の大幅な不足です。バッテリー人材とは、電池自動車などに使われる蓄電池の研究開発や製造に関わる人のことです。電池関連産・・・
私どもが開いている「こども食堂」では、農家さんの支援を頂いて農園を運営しています。始めた動機は、自分で育てた野菜なら野菜嫌いな子供たちも食べるのではないか、また農作業を体験することで農家に感謝を抱き、・・・
明治19年2月18日(陰暦正月15日)、心勇組の信者が大勢お屋敷へ参詣に来て、十二下りを勤めたいと願い出た。目下、警察の厳しい取り締まりがあるからと、お屋敷では申し出を断ったが、上村吉三郎講元ら一部の・・・
『稿本天理教教祖伝逸話篇』29「三つの宝」によれば、あるとき教祖は、のちの本席・飯降伊蔵に掌を拡げるよう促され、籾を三粒持って、「これは朝起き、これは正直、これは働きやで」と仰せになり、一粒ずつ伊蔵の・・・
信仰生活の中で、よく耳にし口にもする「成人」という言葉。「成人の旬」とか「心の成人」とか「成人目標」など、年祭活動中であればなおさらである。 一般的には大人の意味で使われるが、お道の「成人」とはどうい・・・
ご存じ、通信販売大手の「ジャパネットたかた」。以前、学生担当委員会発行の『Happist』の取材で、長崎県佐世保市にある本社へ赴き、創業者である髙田明氏のお話を聞く機会に恵まれた。 社長時代、テレビで・・・
四コマ漫画のもとになった「子どもの頃の心というのは」(音声番組「天理教の時間」)は、こちらから聴けます
四コマ漫画のもとになった「子どもの頃の心というのは」(音声番組「天理教の時間」)は、こちらから聴けます。
67年前の昭和31年1月26日。教祖70年祭の参拝後、地元への団体列車を引率する教会長は、教祖の膝元へ帰った喜びを次のように語った。 「小さい教会で、いつの(本部)大祭にも50、60名くらいしかお伴で・・・
昭和21年に執行された教祖60年祭。終戦直後の食糧難や不十分な交通事情に見舞われるなか、存命の教祖を慕って、大勢のようぼく・信者が帰参した。「晴れの祭典に集う人、人、人、二十六日を目指してどっと押しよ・・・
おやしきの北東には、教祖のご在世当時の風景を彷彿させる豊かな田園風景が広がり、親神様にお供えするお米が昔ながらの方法で栽培されている。最終回は収穫からお供えまでを紹介する。 10月11日から24日にか・・・
おやしきの北東には、教祖のご在世当時の風景を彷彿させる豊かな田園風景が広がり、親神様にお供えするお米が昔ながらの方法で栽培されている。今回は「稲刈り」の様子を紹介する。 10月11日、いよいよ稲刈りが・・・
教祖140年祭へ向かう三年千日の“締めくくりの年”も半年を過ぎた。“成人の旬”に、青年会員があらきとうりようの使命を胸に国内外で布教実動に拍車を掛けている。ここでは、青年会明和分会、嶽東分会、甲府分会・・・
江戸時代から明治時代中ごろにかけて、綿作が盛んだった奈良盆地。20年近く綿の自家栽培に取り組む筆者が、季節を追って、種蒔きから収穫・加工に至るまでの各工程を紹介する。 5月3日に種を蒔いた綿は、ちょう・・・
京都人の言葉づかいには裏があると、よく言われる。表面的に相手をほめても、内心はべつ。本音では見下すケースが、しばしばある。それが京都人像の通り相場となっている。 京都の近郊で長年くらしてきた私にも、そ・・・
用木に定年はなし 堂堂と九十歳の「道」は格別川崎市 木村道治 三年振り胸に天理のユニフォーム「カットバセ ワッショイ」風に流れるる川越市 酒井笑子 この国の米食べるの諦めよう妻はぼそっと決意伝える所沢・・・
天理時報開けば桜満開に尼崎市 前田禎子 バスよ来い春よ来いとて歌ひ出す東京都 吉田柳哲 やせ牛の谷を登るや牧開き愛媛県 中山富貴 ぢばの宵はえでづとめや月おぼろ和歌山市 西澤喜久治 信じきる事のよろこ・・・
キッチンの上の棚から物を取ろうとして「わっ」。重ねてあるボウルやザルがぐらりと傾く。落ちてきたら顔面を直撃する。とっさにのけ反り、両手をバレーボールのトスのように構えて目を閉じる。周囲の床にボウル類の・・・
「ひのきしんデー」参加者の声 教祖140年祭活動は、いまが本番――。三年千日の3年目も4カ月余りが経過するなか、各地の教友たちは、教祖の思召に心を合わせて教えの実践に励み、少しでも成人した姿を目指そう・・・
江戸時代から明治時代中ごろにかけて、綿作が盛んだった奈良盆地。20年近く綿の自家栽培に取り組む筆者が、季節を追って、種蒔きから収穫・加工に至るまでの各工程を紹介する。 いよいよ綿作りのシーズンの幕開け・・・
私が関わる蓄電池の技術開発において、いま大きな問題となっているのが「バッテリー人材」の大幅な不足です。バッテリー人材とは、電池自動車などに使われる蓄電池の研究開発や製造に関わる人のことです。電池関連産・・・
明治時代の政治家たちは、よく手紙を書いた。書翰をとおして、たがいに連絡しあっている。だが、大正昭和初期になると、その数はへっていく。原因は電話の普及にある。たいていの通知は、受話器をとおしたやりとりで・・・
電車やバスに乗るとつくづく思う。「皆スマホだな」と。電車の七人掛けの席は、スマホを手にして凝視する姿が並ぶ。 そういう私もスマホを手にすることが多くなっている。パソコンに来る仕事メールに出先から返信す・・・
「木綿のような心の人を、神様は、お望みになっているのやで」というお言葉が、『稿本天理教教祖伝逸話篇』26「麻と絹と木綿の話」に収められています。麻と絹と木綿のそれぞれの特徴にたとえてお諭しくだされたこ・・・
延原栄子さん67歳・梅香分教会香阪布教所長・大阪市 幼いころから母に連れられて所属教会へ足を運んできましたが、にをいがけ実動にはなかなか一歩を踏み出せずにいました。 そんななか11年前、近所の教会の月・・・
私どもが開いている「こども食堂」では、農家さんの支援を頂いて農園を運営しています。始めた動機は、自分で育てた野菜なら野菜嫌いな子供たちも食べるのではないか、また農作業を体験することで農家に感謝を抱き、・・・
阪神タイガースというプロ野球の球団がある。あのタイガースというひびきは、英語として不適切である。タイガーの「ガー」は有声音であり、複数のエスもにごって発音されなければならない。すなわち、タイガーズが妥・・・
ナカムラ・ナディーンさん63歳・ラナイ教会ようぼく アメリカ合衆国ハワイ州在住のナカムラ・ナディーンさん(63歳・ラナイ教会ようぼく)は、2016年からハワイ州議会の下院議員として同州の公共政策の形成・・・
風邪はとても身近な病気。かつてはクリニックへ行くと、熱でだるそうだったり鼻をかんだり咳き込んだりする人が、たいていいたものだ。 コロナ禍最初の頃、発熱患者を診ないとする貼り紙が、そこここのクリニックに・・・
「人生100年時代」を迎えるなか、お道の信仰を胸に、社会や地域、教会の中で生き生きと活躍し、身も心も輝かす高齢のようぼくは少なくない。この新企画では、年輪を重ねてなお、“生涯現役”の喜びを味わう教友た・・・
国連世界食糧計画(国連WFP)は2024年6月、世界的な飢餓は、食料不足によるものではなく、毎年生産される食料の約5分の1が消費されることなく失われていることに一つの原因がある、とのメッセージを発表し・・・
さいきん、京都のある花屋で意外な話を聞いた。このごろは歳時記にあう花が、あつらえにくくなっているという。 たとえば立春、あるいは晩夏らしい花をそろえろと、茶会の主催者から注文をもらう。しかし、その時節・・・