天理時報2021年3月7日号3面
春の雨が降るなか2月月次祭教会本部の2月月次祭は26日、中山大亮様祭主のもと、本部神殿で執り行われた。教会本部では、新型コロナウイルスの感染拡大を防止する対策として、本部月次祭におけるようぼく・信者による参拝を控えるよう促すとともに、各地の教会の代表者が、本部月次祭に昇殿して参拝できるようにしている。春とは名ばかりの寒さとなったこの日。祭典開始前の親里には、冷たい雨がしとしと降り注いだ。大亮様は祭文の中で、世界一れつの子供をたすけたいとの思召から、旬刻限の到来とともに、教祖のお口を通して元初まりの真実を明かし、たすけ一条の道をつけて陽気ぐらしへとお導きくださる親神様のご慈愛に御礼申し上げたうえで、「御前には、つとめ人衆と教会の代表の者が昇殿させていただき、日ごろ賜る厚御恵みに御礼申し上げ、よろづたすけのご守護を願い、つとめに勇む状をご覧くださいまして、親神様にもお勇みくださいますようお願い申し上げます。私ども一同は、いまは心の成人を急き込まれる親神様のお仕込みのときと受けとめ、しっかりと、おばに教会に心をつなぎ、思召に近づく心の成人に努め、節を生かすことができるよう、ようぼくとして力を尽くす所存でございます」と奏上された。この後、かぐら・てをどりが陽気に勤められた。おつとめの後、永尾教昭・本部員が神殿講話に立った。永尾本部員は、新型コロナウイルスの感染拡大は、いまだ終息には至らない苦難の中でも、心を勇ませることが大切であると指摘。「陽気ぐらし世界の実現という、人間が存在する理、由目的を、人間一人ひとりが明確に持ったならば、心は勇んでくる」と話した。また、新型コロナの集団感染を経験した天理大学ラグビー部が、日本一になってお世話になった方々に恩返しをするという目的意識を持って大学選手権に臨み、初優勝を果たしたことを例に挙げ、「苦難の中だからこそ、目的意識が持てる。言い換えれば心が定まり、それが実践につながる。その実践が心を勇ませると思う」と話した。さらに、あるようぼく家庭の親子が、家庭崩壊の寸前にありながらも、心を定め、信仰実践をする中で心勇ませ、ご守護いただいたエピソードを紹介したうえで、コロナ禍によって教会活動や各会の行事などが思うように進められない現状でも、できることはあるとして、「できないことを嘆くよりも、できることを喜ぶことのほうが重要」と強調した。最後に永尾本部員は、新型コロナの感染終息の見通しは立たないが、道の信仰者までも世の中に合わせ、閉塞感に包まれて陰鬱としてはいけないとして「目的を見据え心を定めて、勇んで、それぞれの日々の務めに励ませていただきたい」と呼びかけ、講話を締めくくった。12月月次祭は、直属教会長や教区長と共に、各地の教会の代表者が昇殿して勤められた(12月26日)親里に旅立ちの春、来たり管内高校卒業式親里管内の各高校は、新型コロナウイルス感染対策を講じたうえで、卒業式を挙行。天理教校学園高校は2月22日、天理高校第1部と第2部は23日に執り行った。進学、就職、道専務など新たな道へ進む計30人の卒業生は、おぢばで学んだ教えを胸に門出した。道の御用に素直な心で教校学園高教校学園高の第1回卒業」式は2日、同校講堂で挙行(写真)。男子8人、女子9人が卒業した。今年は新型コロナウィルスの感染拡大を防止する対策とし卒業生、保護者、関係職員のみが会場に。在校生らは中継映像を通じて教室か式に参加した。式典では、中田一校長が訓示。「教校学園で学んだありがさ、素晴らしさを胸に、これからの人生、道の御用のうえに、ここで過ごしたように、素直な心で通ってほしい」と述べた。続いて、代表者が「卒業生お礼の言葉」を述べた。この後、各教室で最後のホームルームが行われ、本部神殿でお礼のおつとめを勤めた。なるほどの人”を示して天理高第1部天理高第1部の令和2年度卒業式は23日、総合体育館で行われ、男子2人、女子18人が卒業した。コロナ禍の今年は、入場人数の制限などの感染対策を講じたうえで実施した。竹森博志校長は式辞の中で、今年は学校参拝や恒例のひのきしん実施もままならず、学校行事も中止となったことにふれたうえで、「誰も経験したことのない中を通ってきたからこそ、その努力や苦労は、これからの皆さんの将来に向けての大きな力になる。感じたことや悟ったことを、教えと常に結びつけて考えてもらいたい。そして、信仰信念と信仰実践をもって、お道の御用のうえに、また地域社会の貢献のうえに〝なるほどの人〟となって示し続けてほしい」と語った。式では、各クラスの代表者へ卒業証書が授与されたほか、高校3年間の皆出席者、全国大会で優秀な成績を収めたクラブ・個人への表彰が行われた。心の向きを変える努力を天理高第2部天理高第2部の令和2年度卒業式は23日、総合体育館で挙行。男子4人、女子5人が卒業した。今年は来賓を迎えず、在校生は、代表者のみ参加するなどのコロナ対策を講じ。式では、竹森校長が、4年間の学業を終えた卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡した。式辞に立った竹森校長は、中山正善・二代真柱様が「『天理教を知りたければ、私の行動を見てください』と、このひと言がずばりと口から出せるように諸君がなってほしい」とお話しになったことに言及。「自信をもってこのひと言が言えるように、まずは自身の心の掃除をし、心の向きを変える努力をしてほしい」と述べた。この後、卒業生は各クラスで最後のホームルームを終え、本部神殿でお礼のおつとめを勤めた。5年の歴史に幕月刊誌『大望』終刊青年会本部(矢追雄蔵委員長)が発行している月刊誌『大望』が、2021年3月号(通算2号)をもって刊行を終了した。『大望』は昭和4年1月、同じ地域に住まう会員同士の連帯を強めるとともに、各支部を中心とした地域活動を活発に推し進めるテキストとして創刊された。以来、読みやすさを意識したリニューアルを重ねながら、著名人へのインタビュー記事や教外の作家によるエッセーを中心に、時事テーマやトレンドに合わせた企画を展開。お道のエッセンスが詰まった、未信者へのにをいがけ誌、信仰の浅い人へのつなぎの〝ツール(道具)として広く活用されてきた。こうしたなか、青年会本部では、近年の発行部数の減少と若者の読書離れが進む現状に鑑み、昨年9月の青年会本部例会の席上、終刊を発表した。矢追委員長は「半世紀以上にわたって刊行を続けてこられたことに、お礼を申し上げたい。今後は若者のニーズや傾向を踏まえたうえで、時代に合わせたコンテンツのあり方を模索し、新たな分野にチャレンジしていく」と話した。新任神川大教会長に焼山あけみ氏2月26日のお運びで、神川大教会(兵庫県神崎郡市川町西川辺6番地の1)の1代会長に焼山あけみ氏(5歳)がお許しを頂いた。【焼山氏略歴】昭和38年6月30日生まれ。5年8月15日おさづけの理拝戴。3年美作女子大学短期大学部卒業。平成12年婦人会神川支部長。13年兵庫教区婦人会常任委員。就任奉告祭は5月23日。告示第一四七八号教会長資格登録規程第四条により立教百八十四年四月十七日教会長資格検定を実施する立教百八十四年二月二十六日天理教検定会委員長松田元雄陽気ぐらしのヒント人生相談自慢話ばかりの先輩社員どう対処?仕事の休憩時間に同僚と雑談を楽しんでいるとき、話に割り込んできて自慢話ばかりする先輩女性Aさんの言動に悩んでいます。自分勝手なAさんは、いつも自身の体験談や自慢話を一方的に繰り広げます。嫌気が差した同僚たちは、Aさんと距離を置き始めました。しかし私は、仕事上の関わりが多いため、いつも話し相手にならざるを得ません。望まない会話にストレスが増し、モヤモヤが募っています。どう対処すればいいでしょうか。(20代女性)人間関係で困ったパターンが繰り返されているときは、立ち止まって何かを変える機会になります。先輩のAさんは、どんな人ですか。人の話を全く聞かず、自分の話しかしない人でしょうか。もしそうなら、あなたも皆と同様、休憩時間に距離を置いてもいいでしょう。仕事上の関わりはあっても、休憩時間まで合わせる必要はありません。いつも自分を抑えて相手に合わせている人は「良い人」ですが、自分はストレスを溜めて体調を崩しかねません。しかし、Aさんは人の話を聞かない人ではないでしょう。言いたいことが出てくるのは皆の話を聞いているからでしょう。あなたがAさんにストレスを感じる点は、話に勝手に割り込んでくること、自慢話ばかりすること、そして何より空気が読めないことにあるようです。それでAさんを「困った「人」と思っていますが、実際は「気づいていない人」なのでしょうね。自分の言動の何が皆に嫌がられるのか、具体的に注意されたこともなく、注意されたとしても、よく理解していない可能性があります。その場合は、タイミングを見て、誰かが言ってあげる必要があります。ただし、Aさんの人格を批判する言い方はいけません。たとえば、人の会話に割り込んできたときに、「ごめんなさい。いま○○さんの話の途中なので、先輩の話は後にしてもらえませんか」などと、その場の状況を説明して、Aさんに望む言動を具体的に提案し、お願いする言い方です。また、Aさんの自慢話は、本人がどれほど自覚しているか分かりませんが、誰かに聞いてもらいたいという気持ちは強いのでしょうね。世間話や雑談ではなく、真剣に人の悩み相談に乗ることや、おたすけの場合には、傾聴力が必要です。傾聴はつらい気持ちや苦しい気持ちに寄り添うだけではなく、うれしい気持ちや感動した気持ちも、相手の身になってそのまま受け取ることが大事です。Aさんの自慢話は、その練習相手だと思って聞かれてはいかがでしょうか。そうすれば、それほど不快なストレスにはならないはずです。回答者古市俊郎福之泉分教会長産業カウンセラー身上・事情などに関する悩みをお寄せください。個人情報は厳守いたします。●宛先=〒632‐8686 天理郵便局私書箱30号天理時報「人生相談」係●ファクス=0743‐62‐0290 ●Eメール[email protected]視点文化資源活かしたまちづくり現在は停止されているが、新型コロナウイルス感染拡大により停滞する経済活動を活性化する政策の一つに、旅行需要を喚起するキャンペーンがある。日本は、2003年のいわゆる「観光立国宣言」以来、力強い経済を取り戻すための重要な成長分野として観光を捉えてきた。観光立国のためには、自然景観や歴史的遺産等あらゆる資源を活用し、地域住民が一丸となって誇りと愛着の持てる活気に満ちた個性あふれる地域社会を築くことが不可欠とされる。こうした観光行政は、日本の文化財を取り巻く状況にも波及している。1年の文化財保護法の改正は、少子高齢化や過疎化が進むなか、有形無形の文化財をまちづくりの核とし、社会総がかりで、その継承に取り組んでいくことを目指している。この目論見がうまくいけば、地域の活性化だけではなく、観光によって得られる収益をもとにした持続可能な文化財の保存と活用にもつながる。海外の話だが、文化施設がさびれた地方都市を一大観光都市へと再生させた例がある。アメリカ・ニューヨークのグッゲンハイム美術館は、かつてニューヨーク天理文化協会もその別館と同じビルに居していたが、20世紀末には母体である財団が財政危機に陥った。しかし、スペイン政府の要請と支援を受け、老朽化した港湾都市ビルバオ市に分館を建設したところ、市も財団も共に息を吹き返したという。国内でも、都市部にある美術館や博物館で開催される展覧会、とりわけマスコミ主導の欧米の美術展は、長蛇の列ができる賑わいを見せる。最近では、東京・上野の森美術館で開催されたフェルメール展が入場者数68万人(大阪市立美術館と合わせて2万人)を超える大盛況であった。こうした特別な企画展では、美術品所蔵機関に対して、多額の貸借料等の形で主催者によるサポートがなされることもあるという。しかし、華やかな美術展とは裏腹に、日本の美術館や博物館は経営面での難しい舵取りに迫られている。『博物館総合調査』によれば、管理運営費を事業収入でまかなえるのは全体の1割にも満たない。半数以上の館は年間収入が支出総額の1割未満であり、そもそも収入が全くないところも少なくない。基本的に、博物館等の文化施設は営利事業ではない。運営資金は国や地方自治体等の設置者の予算に依拠しているところが大多数である。その財政が逼迫する昨今、持続可能な経営のために地域に根ざした新たな取り組みとあり方が模索されている。こうした世間の動向に照らして思案すれば、世にいう親里ならではの〝源〟も、おのずと浮かび上がる。それは何よりもまず、人間宿し込みの元なるぢばで勤められる、かぐらづとめを芯とした世界たすけの活動である。いわば活気あふれるおたすけの姿こそ、人類のふるさとから世界へ発信する核となるであろう。そして、世界たすけを支援するため、歴代真柱様の親心と全教信者の真心で成り立つ天理参考館と天理図書館がある。海外布教の参考資料として収集された異民族の風俗習慣や歴史を理解するための民俗・考古資料ならびにキリンタン文献、あるいは原典を研究するための比較資料としての連歌俳諧資料等の古典籍は、質量ともに優れた、紛れもない文化財である。これらは、大切に保存されてきたばかりでなく、国内はもとより海外からも数多くの研究者に利用されてきた。両館は、ともに「創設の使命と役割が明確に実行されている例」として、教外の知識人からも高く評価されている(中村浩・青木豊編著『観光資源としての博物館』)。創立90年を経ても設立の元一日を忘れず、定評ある学術的利用に資するとともに、国内外の人々によって、親里にさらなる賑わいがもたらされるような新たな活用も、今後期待されるところである。(靖)座右のおふでさきにちに心つくしたものだねを神がたしかにうけとりている(号外)小池良喜多報恩分教会長四半世紀の教会日参真実を運ぶ姿に思う私どもの教会に、四半世紀前から教会日参を続けている婦人のTさんがいる。Tさんは、教会の朝づとめに参拝し、昼ごろには翌日の日供の神饌物を持って来られる。それも、野菜4種類と果物1種類を、毎日欠かすことなく届けてくださっているのだ。教会日参を始めた理由を本人の口から聞いたことはない。ただ、Tさんの実家の母親も、所属教会への日参を続けていたということは耳にしている。そんなTさんが一昨年の冬、左膝の不調を訴えた。身上のご守護を願って、おさづけを取り次いだが、一向に回復の兆しは見られない。膝に水が溜まり、病院で水を抜いてもらっても、ひと月経つとまた溜まる。やがて、その間隔も半月にまで縮まった。教会へ毎日足を運んでくださっているTさんの足の身上を、なんとかご守護いただきたいと、幾重にもお願いさせていただいた。その後、Tさんの左膝の痛みの原因が判明した。それは2年ほど前、大腿骨を骨折した際に埋め込んだボルトが、年数が経って緩んできたことによるものだった。すぐさま入院して手術を受け、いまでは膝の具合も良くなり、元気に歩いておられる。昨年、新型コロナウイルスの猛威が迫ってきたころ、Tさんから教会日参をどうしたらいいかと相談された。Tさんの思いを汲み、コロナが落ち着くまでは教会の朝づとめ参拝を控え、昼間に神饌物を教会へ届けた際に、教会玄関で参拝していしただくという形でお願いした。コロナ禍のいまも変わらず、教会へ毎日足を運んでくださるTさんに感謝しつつ、神様に心をつなぐ誠真実の姿を学ばせてもらっている。