天理時報2021年2月28日号1面
She is…あした笑顔が咲くように天理時報創刊90年お道の女性企画vol.4学業、仕事、恋愛、結婚、子育て――。多様化する現代女性の生き方を踏まえ、明日も笑顔になれる喜びを見いだすための、本紙女性スタッフによる特別企画。お道の女性のライフスタイルとは-なでしてのティータイム妊娠・出産は、女性が命懸けで臨む“人生の大舞台〟。新しい生命がこの世に生まれ出る瞬間、親神様教祖はどんなお働きをなしくだされているのかー。出産経験のある教内の女性に実施したアンケートをもとに、本紙女性編集部員が、吉福多恵子本部直属濃飛分教会前会長夫人をナビゲーターに迎え談じ合った。テーマママになるキセキ吉福桃さん、ひなこさん、こんにちは。今回のテーマは「出産」ですね。ひなこさんは出産未経験と伺っていますが、どんなイメージがありますか?ひなこ未知の世界で、少し怖いイメージもありますね。桃ではまず、お道の女性に聞いたアンケート(記述式)をご覧ください。「妊娠中に心がけていたこと」について、主な声を分類しました(アンケート結果①参照)。ひなこへえー、いろいろなことを心がけているんですね。私のお母さんも、こうして母親になる準備をしていたのかな。アンケートの中に、十全の守護と懐妊中の心がけについてお諭しを頂いたという声がありました。吉福これは昔の先生が説かれた悟りの一つでしょう。母親のおなかの中で胎児が成長する十月の間、親神様の十全の守護とともに、月々に心がけることを諭したものですね。桃私は2度出産したのですが、一人目のとき、あれこれ不安になることが多くて、聞いたことはなんでも実践しなければいけないのかなと、思い悩みました。吉福昔から妊婦には腹帯や毒忌みなど守らなければならない習俗がたくさんありました。現代でもさまざまな俗説があり、すべて守ろうとすると大変です。教祖は「をびや許し」を下さった際、「人間思案は一切要らぬ。親神様に凭れ安心して産ませて頂くよう」(『稿本天理教教祖伝』第三章「みちすがら」)と、普段通りの生活で安産できることを教えてくださいました。生まれる子のために、できることはしてやりたいというのが母親の心情かもしれませんが、感謝の心を忘れず、神様に凭れることが大切です。桃妊娠・出産のすべては親神様のご守護だということですね。次の質問は「妊娠中にうれしかったこと」です(アンケート結果②参照)。「周囲の人が喜んでくれた」という回答が多くありますね。吉福妊娠・出産にはうれしいことばかりではなく、多くの困難が伴うものです。それでも、こうして喜びを見つけられているのは素晴らしいことですね。桃このほかに多かった回答は、「夫が「支えてくれた」でした。お願いづとめを勤めてくれた、ひのきしんや御用に励んでくれたことがうれしかったようです。ひなこきっと日ごろから、夫婦で神様に心を沿わせておられるのですね。出産は母親一人ではなく、周囲の人とたすけ合って臨むものなのかなと思いました。「をびや許し」のおかげでひなこ私の母は「「をびや許し」を頂いたおかげで、あなたを無事に生ませてい「ただけたのよ」といつも言うのですが、桃さんはどうでしたか?桃私は教祖殿御用場で「をびや許し」を頂いたとき、取次の先生から「この妊娠期間、親神様教祖に凭れて通れば、必ず守護を下さいます」と言われ、とても感激しました。教祖の温かく深い親心に包まれたようで、安心して出産の日を迎えることができました。ひなこそうだったんですね。回答者も、ほぼ全員が「をびや許し」を頂き、安心して出産に臨めたと答えています。吉福私どもの教会につながるAさんは陣痛の後も、なかなか生まれずに苦しんでいました。いきみ過ぎて全身の毛細血管が切れてしまい、皮膚に真っ赤なまだら模様が浮かび上がったそうです。二日後にようやく出産できたとき、Aさんが思い出したのは「『早めの御供』を頂くのを忘れていた!」ということでした。「早めの御供」とは何ですか?桃「早めの御供」は、「をびや許し」で頂く三包みの御供のうちの一つです。陣痛が始まったら、時間を仕切って、母子ともに無事出産させていただけるようにお願いして頂きます。また、胎児が母親のおなかで健やかに育つように願って頂く「身持ちなりの御供」と、出産後の回復が順調であるようにお願いして頂く「治め、清めの御供」があります。ひなこ妊娠・出産の段階に合わせて、それぞれ御供があるのですね。吉福Aさんは自らの信仰姿勢について深く反省されました。その後に臨んだ二度の出産は、スムーズだったそうです。一人目は大変な出産でしたが、その後はAさんの信仰姿勢が変わり、神様と向き合う心ができた、お導きを感じることができた、ありがたい出来事でした。お産に込められた深い親心ひなこ妊娠中は逆子、前置胎盤、切迫早産、胎児に障害があった、流産、死産など、思わぬ事態が起こることがあります。そうしたとき、どのように気持ちを整理すればよいか悩むという回答も、少なからず寄せられています。桃私も二人目は逆子による帝王切開でした。ほかの産婦さんから「逆子が直って自然分娩ができ、ありがたいご守護だ「った」という話を聞くと、「私はご守護を頂けなかったのかな」と少し落ち込むことがあります。吉福まず神様の思いがどこにあるのか考えてみましょう。「ご守護を頂く」と言いますが、では「頂けない」状態はあるのでしょうか?いいえ、親神様はすべての出産にご守護を下さっています。あなたのおなかに命が宿り、母子ともに無事だったことは奇跡です。「逆子による帝王切開」という部分だけを切り取るのではなく、広い視野で考えると、神様の深い思惑が見えてくると思いますよ。桃そうですね。産後の育児と仕事に追われるうちに、心の視野が狭まっていように思います。もっと早く、このティータイムに参加したかったです(笑)。吉福出産は人それぞれ。神様は一人ひとりにご守護を下されています。いろいろな身上・事情があるけれど、それを喜び、成人していく姿を、神様は待ち望んでおられるのではないでしょうか。ひなこ出産が、こんなにも親神様・教祖の親心を感じられる機会だとは知りませんでした。「をびや許し」についても、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。本日はありがとうございました。街角で出あったフムフムなことばボクが生まれた時、よろこんだじいちゃんは六甲おろしを歌ったらしい・・・アンケート結果主な声1妊娠中に心がけていたこと●信仰的な悟りやひのきしん●十全の守護について●医療機関などで聞いた注意点2妊娠中にうれしかったこと●周囲の人が喜んでくれた●夫が支えてくれた●お願いづとめを勤めてくれた※アンケート結果の一部を、ウェブ上で紹介します。右記QRコードをスマートフォンなどで読み取って、ぜひご覧くださいミニインタビューなでしこサポーター目黒和加子さんようぼく助産師ようぼく助産師の立場から見た「妊娠」「出産」とは―。これまでに約1千30件の出産を手がけ、現在、神奈川県の産婦人科医院に勤める目黒和加子さん(5歳・東興道分教会教人)に話を聞いた。妊娠中は常に“非常事態〟助産師の観点から、妊娠中の過ごし方や心がけの中で大切だと思うことについてお聞かせください。妊婦さんの中には、経過が順調で、普段通り体を動かせる人がいる一方で、切迫早産のため絶対安静を言い渡され、寝返りを打つことしかできないような人もいます。一人ひとりの状況によって、適切な過ごし方はさまざまです。まずは、妊娠・出産が決して当たり前ではないということを知ってください。母体にとっては〝異物〟である胎児との間を隔てているのは、たった2枚の卵膜です。羊水が母体の血管へ流れ込むだけで、母親の命が脅かされることもあります。つまり妊娠中に安定期〟というものはなく、常に〝非常事態〟だということです。いまもお産の現場では、「このお母さんは危なかった」「この赤ちちゃんはギリギリセーフだった」という場面がが日常的に起こっています。妊娠中は、おなかに命を置いてもらえる一日一日を、奇跡の連続であると感じてほしいのです。そのうえで、をびや許しを頂き、神様に凭れて過ごすことが大切だと思いま―妊娠・出産について、周囲の人にはどのようなサポートが望まれますか?以前、入院の必要はないものの、切迫早産の危険性がああ妊婦さんのご主人から、彼彼女をどうサポートしたらいいいのか尋ねられました。「奥さんをお姫様〟だと思って、身の回りのお世話をしてください」と伝えたところ、ご主人はきちんと周囲の理解を得て、家事の一切を引き受けられました。そのおかげで、奥さんは無事に出産することができました。たとえ経過が順調であっても、妊娠中は女性ホルモンのバランスが大きく変化するので、心の不調を来しやすくなります。周囲の方には、労りの言葉と行動を意識してもらいたいのです。コロナ禍の現在、立立ち会い出産はもちろんんですが、病院内で付き添ってもらうことも叶わず、一人きりで出産に臨む妊婦さんが少なくありません。さらに近年は、子育て中の孤独感から、産後うつになる母親が増えています。特に初産婦さんに顕著に見られます。子育てには、オムツ替えや沐浴など、母親でなくてもできることがたくさんあります。お母さんは決して一人で抱え込まないでください。お母さんが心も体も元気でいることが、赤ちゃんにとって何よりも良いことなのです。おやのことば九ツこのききらうかあのいしとおもへどかみのむねしだい※下段「おやのこころ」参照おやのこころ天理大学では「国際性』を教育の柱とし、近年、海外協定校を積極的に増やしています。現在、世界24カ国・地域の大学と交流協定を結び、そのうち36大学と学生交換を行い、毎年50人ほどの派遣受け入れを行っています。ところが、新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年4月以降、派遣も受け入れもできない状況を余儀なくされました。そうした中「留学できるから天理大学に来ました。絶対に留学したい!」という学生は決して少なくありません。なんとか留学させたいそう願い続けていた昨秋、東アジア諸国の感染拡大が収束し始め、かでも韓国は、そのほかの状況も好転したため、条件つきで派遣することになりました。留学先の大学が受け入れを許可する、入国が可能、飛行機の運航、在日の大使館・領事館が査証を発給する…..……。これらすべての条件を満たし、コロナ禍にあっても留学したいという強い意思を示した13人の学生が今月、韓国へ順次出発しました。出入国に際してはPCR検査を3度受け、入国後は2週間の隔離生活を強いられます。つらい状況の中も、皆が前向きに頑張っているのです。「このききらうかあのいしとおもへどかみのむねしだい」強い思いをもって世界に目を向ける学生の中には、将来の世界たすけの用材がたくさんいるに違いありません。この13人が無事に留学を終えて帰国できるように、そして今年は一人でも多くの学生が留学できるようにと、願わずにはいられません。(あ)今週の読みトク災救隊大雪被害の北海道へ出動3面北日本から東日本にかけての日本海側を中心に大雪被害が相次ぎ、既報の通り、新潟県内では災害救援ひのきしん隊(=災救隊)新潟教区隊が出動し、除雪作業に従事した。こうしたなか、1月中旬から2月上旬にかけて北海道教区隊も三笠市などへ出動。7支部隊の隊員たちが民家の雪下ろしなどに力を尽くした。全3次にわたる北海道教区隊の活動を紹介する。