天理時報2021年2月14日号2面
視点SDGsの理念に先駆けて現在、日本国内の錚々たる大企業がSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを次々と強化している。これは国連が採択し、2016年1月1日に発効した国際的な計画を基に進んでいる動きだ。15年9月の国連サミットに1の加盟国首脳が出席し、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択された。アジェンダとは行動計画という意味で、国連広報センターは「2030アジェンダ」は「人間、地球及び繁栄のための行動計画」であると示している。その折に掲げられたのがSDGsだ。SustainableDevelopmentGoalsの略字で「持続可能な開発目標」と訳され、777の具体目標とそれを達成するための10のターゲット(小目標)が挙げられている。その177項目を30年に達成することを目指し、すべての国連加盟国が力を尽くそうという内容だ。掲げられた目標は以下の通りだ。1貧困をなくそう②飢餓をゼロに③すべての人に健康と福祉を④質の高い教育をみんなに⑥ジェンダ平等を実現しよう⑥安全な水とトイレを世界中に7エネルギーをみんなにそしてクリーンに⑧働きがいも経済成長も⑨産業と技術革新の基盤をつくろう⑩人や国の不平等をなくそう住み続けられるまちづくりを2つくる責任つかう責任3気候変動に具体的な対策を2海の豊かさを守ろう15陸の豊かさも守ろう15平和と公正をすべての人に2パートナーシップで目標を達成しようそして、これら各目標は、それぞれ独立したものではなく、互いに相関関係があるとする。たとえば、気候変動への対策や平和の確保を行わずして飢餓ゼロは達成できないということだ。また「持続可能な開発」については、「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義し、そのために経済成長、社会的包摂、環境保護の三つを調和させることが欠かせないと述べている。社会的包摂とは「社会的に弱い立場にある人々を含め一人ひとりを排除や摩擦、孤独や孤立から援護し、地域社会の一員として取り込み、支え合う」という意味で、「社会的排除」の反対概念である。貧しい国も豊かな国も中所得国も、すべての国々が豊かさを追求しながら、地球を守ろうと呼びかけている。SDGsに法的拘束力はないが、国連は各国政府が当事者意識を持って17の目標達成に向けた国内枠組を確立するように求め、昨年1月、目標年である30年までの10年間を「行動の10年」として取り組みのスピードを速め、規模を拡大してほしいと世界へ呼びかけた。こうした状況の中で、日本国内でも企業などへ徐々にその理念が浸透し始め、具体的な動きが進んでいる。たとえば現在、店舗や一人ひとりの意識や行動として、レジ袋やプラスティック製ストローなどの使用削減や食品廃棄を防ぐ活動が増えている。これは「目標2つくる責任つかう責任」のターゲットとして提案されている行動事項だ。SDGsの目標やターゲットについて、国連広報センタ―は「地球上の人間一人ひとりが、問題解決の一翼を担うのです。私たちが日常生活に簡単に取り入れることができ、しかも全員がそうすれば、大きな変化につながることがいくつかあります。その手引きとして、あなたが世界を変えるためにできる多くのことのいくつかを、ここにまとめてみました」と述べている。さて、私たち天理教の信仰者は言わずもがな、SDGsに挙げられた行動規範の多く160余年前から教祖に教えていただいている。しかし教えていただいたものを、知ってはいるが懐深くしまい込み、生活上での実践がなければ何にもならない。まずは私たちお道の者が、世界に先駆けてひながたを実践し、その姿を世界の人が見て、自分もそうしようと思ってもらえるように、そして世界が陽気ぐらしの世の中へと向かうように頑張ろうではないか。(和)こどもおぢばがえりソング発表『ありがとう!夏のおぢば』少年会前号既報の通り、少年会本部(西田伊作委員長)は1月22日の年頭幹部会の席上、「立教16年こどもおぢばがえり」を7月2日から8月5日までの10日間の日程で開催する旨を発表。これとともに、新しいこどもおぢばがえりソング『ありがとう!夏のおぢば』を披露した。これまで少年会本部は、「こどもおぢばがえり」にテーマを設け、そのテーマに沿った歌を制作・発表してきた。今年は、「こどもおぢばがえり」そのものをイメージした曲を、こどもおぢばがえりソングとして制作。年頭幹部会の席上で、『ありがとう!夏のおぢば』の楽曲を振り付けとともに発表した。こどもおぢばがえりソング『ありがとう!夏のおぢば』では、オリジナル、2パターンあるカラオケ、オルゴールの各バージョンの4曲を収録したCD(頒価30円・税込)、振り付け練習用DVD(頒価20円税込)を用意。現在、少年会本部で販売されている(道友社本社、おやさと書店、道友社WebストアではCDのみ販売)また、「こどもおぢばがえり」オフィシャルサイトでは、『ありがとう!夏のおぢば』の視聴や楽譜のダウンロードができる。なお、少年会本部では3月25日と2日に「鼓笛バンド指導者研修会」を開催する。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、今回は日帰りで実施し、各コースの対象年齢や、一つの隊の受講者数を制限して行う。詳しくは、少年会本部まで。0743-631954『ありがとう!夏のおぢば』の楽譜「こどもおぢばがえり」少年会本部年頭幹部会の席上、『ありがとう!夏の「おぢば』の楽曲が、振り付けとともに披露された(1月27日、第2食堂で)「共に教祖のようぼくに育つ」活動方針発表学生担当委員会学生担当委員会(茶谷良佐委員長)は1月25日、新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑み、1月例会を中止し、動画を公開。その中で今年の活動方針を発表するとともに、「立教16年春の学生おぢばがえり」と「大学卒業生の集いStyle」について説明した。学生担当委員会は、YouTube上の「学生担当委員会チャンネル」で動画を公開した。その中で茶谷委員長は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、行事などが次々と中止になっている現状にふれたうえで、「育成行事がない状況でも、育成が止まるわけではない。学生たちが陽気ぐらしへの道を歩めるよう、日常の丹精を中心に活動を進めていきたい」と話した。続いて、今年の活動方針を発表。基本方針の「共に教祖のようぼくに育つ」については、「担当者がようぼくとしての自覚を新たにし、教会を拠点に日々にいがけ・おたすけに勤しむ中で、その誠の姿をもって若者の歩むべき道を照らしたい」と述べた。また、重点項目に掲げた「参拝のすすめ」「Happistの活用」に言及。学生が立派なようぼくになるには、日々の暮らしの中でご守護に気づき、教会が心の拠り所になるよう導くことが肝心だとして、「普段から教会につながるよう促すとともに、『Happist』を活用して学生とコミュニケーションを図り、日常からの丹精を進めてもらいたい」と呼びかけた。おぢば帰り「推進期間」3月25日まで「春の学生おぢばがえり」(主催=同実行委員会、学生担当委員会)は、全国各地の道につながる学生・生徒が一堂におぢばに帰り集い、共に成人の道を歩むことを誓うことを目的に親里で行われている。昨年は、コロナ禍の影響で中止に。こうしたなか、「進級や進学、就職など大切な節目を迎える時期に、親神様・教祖にお礼を申し上げ、おぢば帰りができる喜びを味わえる機会をつくりたい」との思いから、今年は行事内容を変更して実施することとなった。例年、直属や教区ごとに行っている団参については2月1日から3月25日までを「道の学生おぢばがえり推進期間」とし、感染対策を十分に講じたうえで、個人や少人数での帰参を呼びかけている。帰参報告は『WebHappist』の特設ページ内で随時受け付けており、すでに帰参した学生からは「おぢばに帰ることが当たり前ではないと、あらためて感じた」「おぢばに帰れることが、すごく幸せなことだと思った」などの声が寄せられている。一方、メーンプログラムである式典と春まつりは、趣向を変え、「道の学生オンラインの集い」として、3月28日の午前10時半からYouTube上で動画を配信する予定。式典後も、オンラインでの団体アワーの実施を促している。実行委員長の前川知子さん(天理大学3年・本部直属上野前橋分教会ようぼくは「おぢばで親神様・教祖がお待ちくださっている。帰参すれば、〝目に見えないお土産”を頂ける。感染対策を講じたうえで、ぜひおぢば帰りをしてほしい」と話した。大学卒業生の集い3月初旬に3回昨年の「学生生徒修養会・大学の部」の中止を受け、大学・大学院・短期大学・専門学校の卒業予定者を対象にした「大学卒業生の集いJoyousStyle」(主催=学生担当委員会)を開催する。「陽気ぐらしへ向かって――私とおたすけ」をテーマに、卒業後どのような環境においてもおぢばや教会につながり、教えを拠り所にした生活を送ることができるよう、「陽気ぐらしへの歩み」について考えを深める。期間は3月1日から11日までの全3回。2泊3日の日程で実施する。定員は、各回4人(計10人)各班5~6人の少人数にするなど、感染対策を徹底する。O茶谷委員長は「感染防止対策をしっかりと講じたうえで開催できるよう準備を進めている。まだまだ予断を許さない状況だが、学生生徒一人ひとりの成人の場として、各行事を活用てもらいたい」と語った。「立教16年春の学生おぢばがえり」のポスター和楽「それでは歌っていただきましょう!○○さんで、□□□□」。ひと昔前の歌番組では、曲の前奏で司会者がちょっとしたひと言―旅情を誘う言葉や歌手の話題を言い添えて、歌手が歌い始めるのが通例だった。今はおそらく無理だろう。ひと言が不要だからではない。どの曲も前奏がほとんど無いのだ1986年から2015年までの米国の年間ヒット曲を分析したオハイオ州立大学の研究によれば、イントロの長さの平均は1986年には約2秒だったのに対し、2015年では約5秒と、180罰も短くなった。この現象は日本の音楽界でも同様で、特にサブスクリプションサービス(定額聴き放題)が浸透する近年は、最初の数秒で心を掴まないと即座にスキップされるという端的に、短く、分かりやすく。音楽だけでなく暮らし全体が、そんなキーワードで進んでいる。過日、ある情報番組でコメンテーターを務めている学者と話す機会があった。「最近はディレクターから『短く分かりやすく』とばかり注文さ「れる」と閉口していた。基本は30秒。1分では長い。2分も話せば〝放送事故〟だという。ディレクターではなく視聴者の求めなのだ透けて見えるのは、現代人の「考え「たくない」傾向かもしれない。とにかくすぐに答えを出してほしい、端的に結論を知りたい。その結果、何でもズバッとひと言で答えを出そうとする人物がもてはやされる。知性とは、分からないことを「分からないこと」としていったん横に置き、それはなぜかを考える力だ。「なぜ神様は―」。たとえばそんな問いに、簡潔明瞭な答えはないだろう。道の先人の歩みは、いずれもその問いから始まっている。苦難を思わせる前奏が、次第に明るいサビへとつながる。先人の足跡から聞こえてくるのは、熟考に熟考を重ねた、そんなメロディーばかりだ。(鯵澤)教会長おたすけ相談室0743-63-1641土曜日の外来診療休診、面会禁止について当院では、令和3年4月から土曜日(※)の外来診療を休診します。急患等の診察は「憩の家」東西病棟の救急外来で対応します。皆様にはご不便をおかけしますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。※26日が土曜日の場合、外来診療(総合内科のみ)を実施。令和3年で実施する土曜日は6月26日。また、新型コロナ感染症の感染防止対策のため、原則面会を禁止しておりますが、医師が認めた場合に限り面会を許可します。「面会許可証」を発行しますので、「許可された方の面会方法」を遵守いただくようお願いします。なお、病院正面玄関(南病棟ならびに東西病棟)を午後6時に閉鎖します。詳細は、右記QRコードからアクセスできます。天理よろづ相談所病院「憩の家」