心定めて一歩を踏み出す – おやのことば・おやのこころ
2023年2月5日
おやのことば・おやのこころ その定めた心を受け取るで。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』36「定めた心」
7年前のことです。夜中に体のかゆみで目が覚め、寝間着をめくって驚きました。腹部や背中に無数の発疹があったのです。翌朝いったんは治まりましたが、夜に晩酌をしていると、再び強いかゆみに襲われました。
そのころ、長男を妊娠中だった妻が検診で「胎児の体重増加が標準より遅れている」と言われていたこともあり、「無事に生まれるまで断酒しよう」と決めました。出産予定日まで100日ごろのことでした。
その後は里帰り出産のため、身重の妻をそばで支えることこそかないませんでしたが、きっと妻も自分なりに心を定めて通ってくれたに違いありません。おかげさまで、母子とも健やかに出産を迎えることができました。
先人の逸話には、心定めの内容や、それを実践して継続することもさることながら、まず心を定めることそのものの大切さを示唆する話が多いように感じられます。「こんなこと本当にできるかな」「もし、できなかったら……」と二の足を踏むより、思いきって最初の一歩を踏み出すことが、ご守護を頂くうえで大事な道筋になるということでしょう。
年明け、ある信者さんが「三年千日の間は、仕事の都合をつけて、月次祭のおつとめ奉仕を毎月させてもらいます」との決意を聞かせてくださいました。年祭活動のスタートダッシュに遅れることなく、勢いをもって歩み出したいと思います。
(榊)