自転車で米国縦横断ギネス世界新 – 北海道の永関博紀さん
2023年2月6日
トピックス 永関博紀さん(32歳・砂川分教会ようぼく・砂川市=写真中央)は先ごろ、自身3度目となる自転車での米国縦横断に挑み、7,280キロを30日と16時間25分で完走。イギリス人の世界記録を9日間縮めるという快挙を成し遂げ、ギネス世界新記録に認定された。
5年前、「世界を見に行きたい」と思い立ち、支援企業から自転車を提供してもらった。その第一歩として、自転車による日本縦断にチャレンジし、当時のギネス世界記録を更新した。
同年夏、満を持して米国縦横断に挑戦。また、翌年夏にもトライしたが、いずれもアクシデントからリタイアを余儀なくされた。
そして2022年9月、転倒を防ぐために、下り坂での最高スピードを時速45キロに抑えたり、自動車の追突を避けるため、後部ライトの設置数を6倍に増やしたりするなどの工夫を凝らし、3度目の挑戦に臨んだ。
縦横断4日目のオレゴン州では、気温が下がり、冷たい雨が降るなか、自転車のすぐそばを時速約100キロで追い抜く大型トレーラーに何度も遭遇し、心が折れそうになったことも。それでも、応援してくれる人の存在を胸に恐怖を乗り越え、悲願の米国縦横断を達成した。
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今月中旬にニュージーランド縦断を予定している永関さん。この挑戦に合わせて、クラウドファンディングを用いて北海道胆振東部地震で被災した子供たちに、ランニングシューズを届ける取り組みも実施する。
永関さんは「これからも、世界に挑む姿を通じて、一人でも多くの人に”一歩を踏み出して挑戦する勇気”を伝えていきたい」と話している。
永関さんの「自転車による日本縦断」を取り上げた過去記事(2018年12月16日号)を読めます