立教184年12月月次祭 – 過ぎし1年を振り返り
立教184年の“納めの月”の月次祭が12月26日、中山大亮様祭主のもと、本部神殿で執り行われた。
大亮様は祭文の中で、今年は新型コロナウイルスの感染拡大による社会生活への影響をはじめ、国際的な緊張の高まりや紛争、災害など、国内外にさまざまな事情を見せられたことを振り返ったうえで、私どもをはじめ教会長、ようぼく一同は、過ぎし1年を振り返り、教祖のひながたに照らして反省を重ね、明けて迎える年は、親神様に一層お勇みいただけるよう世界たすけの道に邁進させていただく決心でございます」と奏上された。
この後、かぐら・てをどりが陽気に勤められた。
冬型の気圧配置が強まった影響で、日中の最高気温が摂氏4度となったこの日の親里。神苑では、防寒着に身を包んだ参拝者たちが、一心に「みかぐらうた」を唱和した。
おつとめの後、山澤廣昭・本部員が神殿講話に立った。
山澤本部員は冒頭、このたびのコロナ禍の大節は、真摯に真正面から親神様・教祖に向き合い、自らがよって立つ足元を見つめ直し、あらためて、いま自分にできるおたすけを考え、身近なところから実践し、成人を心がけることが大切だと話した。
続いて、『稿本天理教教祖伝』をもとに、教祖が月日のやしろにお定まりになった立教の元一日をめぐるご事歴に言及。教祖のお口を通してお聞かせいただいた親神様の思召は、子供可愛い親心、少しでも早く子供心を成人させてやりたい親心であると述べた。
そのうえで、教祖の深い親心に応える道は、身近なところから徹底してひのきしんを実践することではないかと提起。「コロナ禍を経て、新たな道に歩み出そうとするいまだからこそ、あらためてひのきしんの神髄を、よく心に治めさせていただきたい」と述べた。