角田航太(32歳・三重県名張市)
自教会の鼓笛隊スタッフとして、10年以上務めてきた。練習は月に1回ほどだが、子供たちが教会につながる大切な機会になったと思う。
ところが、昨今のコロナ禍によって鼓笛活動が中止となり、教会の育成行事もできなくなってしまった。
こうしたなか、いま自分にできることはないかと考えた末、教友が取り組んでいる「子供支援」の活動に興味を持ち、手作り弁当を近隣家庭に配る「宅配弁当」を始めようと思い立った。
未経験のことに不安もあったが、チラシの配布やSNSの活用など、さまざまな工夫をした結果、少しずつ注文が入るようになった。
弁当を届ける中で、子供たちや地域の方々の喜ぶ姿を目の当たりにした。コロナ禍という節を乗り越えるには、自ら人だすけの先頭に立ち、行動を起こすことが大切だと感じた。
現在は、教会の信者さんらの手作り弁当を毎月90食届けている。さらに、これまでの鼓笛活動を一新し、誰もが参加できる「こども会」として再スタートさせた。
これからも、地域と教会とのつなぎ役として、自分にできる活動を精いっぱい実行していきたい。