「教祖」テーマに初開催 – ようぼく講習会
2023・6/14号を見る
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プログラム通じてひながたを学ぶ
教養室が主催する「ようぼく講習会」は6月4日、おやさとやかた東左第4棟および第5棟を会場に初めて開催され、54人が受講した。これは、ようぼくがそれぞれの立場で、陽気ぐらし世界実現に向かってその使命を果たすことができるよう、親里ぢばにおいて、をやの思召を学びながら、自らの役割を再確認し、今後の日常生活に生かそうとするもの。今回は「教祖」をテーマに実施。受講者はプログラムを通じて教祖のひながたをあらためて学び、土地所での信仰実践を誓った。
午前9時前、おやさとやかた東左第5棟4階講堂に受講者が続々と参集。開講式の後、受講者は教室へ移動し、清水慶政本部准員による講義「教祖の面影と50年の道すがら」を受けた。
清水本部准員は、「おさしづ」や『稿本天理教教祖伝逸話篇』などを引きながら、教祖の50年にわたる道すがらを順序だてて話した。
最後に、清水本部准員は「教祖のご行動やお言葉は、常に子供たすけたい一条の親心によって貫かれている。今後も『教祖伝』や『逸話篇』を通して教祖のひながたを学び、親神様・教祖の親心にふれてもらいたい」と呼びかけた。
午後からは、グループタイム「逸話篇を共に読み深めよう」が行われた。受講者たちは『逸話篇』から、23「たちやまいのおたすけ」、160「柿選び」などの逸話を読んだ後、感想を発表したほか、教祖の親心について語り合った。
この後、松村登美和本部員が「教祖と共にある喜び」と題して講話した。
冒頭、松村本部員は、3年後には教祖140年祭が勤められることに言及。「諭達第四号」に示される、「教祖のひながたをたどる」ことについて話を進めた。
その中で、「おさしづ」と『逸話篇』を引きながら、教祖50年のひながたや、教祖がご存命であることについて述べた。そのうえで「教祖にたすけていただきたいと願って教祖殿へ足を運ぶとき、教祖はお姿が見えないだけで本当におられて、お守りくだされていると心の底から感じる」と語った。
最後に松村本部員は、陽気ぐらし世界の実現のために、教祖はひながたを示してくださったとして「ひながたを目標に教えを実践することを、親神様は期待してくださっている」と語った。
つとめを果たすきっかけに
受講者の一人、草壁憲吾さん(39歳・開心分教会ようぼく・兵庫県加古川市)は10年前、幸恵さん(36歳・同)との結婚を機にお道の信仰に入った。
ようぼくの仲間入りを果たして間もないことから、受講へのためらいもあったが、「信仰初代の自分にも分かりやすいプログラムだと思った」という。
草壁さんは「グループタイムで紹介された『心の皺を、話の理で伸ばしてやるのやで』とのお言葉が心に残った。講習会で学んだことを心に、日常生活で周りの人の心の皺を伸ばすようなひと言の声かけを意識していきたい」と話した。
永尾洋夫・教養室長は「この講習会は、1日のプログラムで親神様・教祖の思召をあらためて学び、理解を深めることができる。また、何度でも受講できるので、教会長や布教所長の方々には、普段お道の話を聞く機会が少ないようぼくの方々へ、ぜひ受講を勧めていただきたい。受講された方々が、それぞれの土地所で、教祖の親心にお応えする道を歩み、ようぼくとしてのつとめを果たすきっかけになれば」と話している。
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同講習会は、毎月1回(日曜日)、午前9時から午後4時15分ごろまで。対象者はようぼく。受講お供えは2千円。今年は、「教祖」「親神様の御守護と教えの実践」の二つのテーマによる1日コースプログラムが月ごとに行われる。