【AI音声対象記事】
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六ッ むりにこいとハいはんでな
いづれだん/\つきくるで
「みかぐらうた」十二下り目
スイレン
梅雨の晴れ間、ある親子が教会へ参拝に来てくれました。
昨年生まれたという長女は、これが初参拝。一方、母親が教会の敷居をまたぐのは、実に十数年ぶりのことで、懐かしい再会となりました。
来訪のきっかけは、SNSでつながったことにあります。思春期は毎晩のように教会へ来て、親にも言えないという相談事をしていた彼女でしたが、ある日を境に急に連絡が取れなくなったため、心配していました。近況を尋ねると、いまも近隣の地域に住んでいるとのことで「近々、子供を連れて教会へ行っていいですか?」と返信があったのです。
「ずっと、ありがとうを言いたかった」
彼女は時折、目頭を押さえながら、積もる思いを語ってくれました。教会の人にはお世話になって感謝していたけれど、若気の至りから、なんとなく足が遠のき、以来、連絡を取りづらくなったとのこと。結婚して子供を授かり、また教会へ行きたいと思うようになったものの、そのきっかけを見いだせずにいたというのです。
おたすけは、待つことも大切だといわれます。掲出のお歌にこもった親神様の神意を、少し味わわせていただけたような気がしました。
間もなく「こどもおぢばがえり」が開幕します。今朝、この親子にお誘いのメールを送りました。どうか、良い返事が返ってきますように。
(大西)