天理大生スピーチコンテスト上位に
天理大学国際学部地域文化学科日本研究コース2年のリドワンさんは、先ごろ奈良地域留学生交流推進会議が主催する第21回「外国人留学生スピーチ大会」で1位相当となる優秀賞を獲得した。また、天理大主催の第50回「全国スペイン語弁論大会」では、天理大国際学部外国語学科スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻3年の香村信さん(21歳・本竹分教会信者)が優勝し、併せて天理市長賞を受賞した。「語学の天理」の伝統に裏打ちされた、外国語教育のレベルの高さを遺憾なく発揮した。
地域文化学科のリドワンさん
3年前にインドネシアから来日したリドワンさん。他大学の日本語学科で学び、日本語能力試験2級に合格した後、より高度な日本語の習得を目指して天理大へ進学した。
今大会の出場に向け、原稿を何度も音読し、録音した声を聞くなどして細かな修正を繰り返した。また、先生や友人の協力で、発音やスピーチの際の表情なども完璧に仕上げた。
迎えた大会当日、リドワンさんは「大好きな自分に出遭いましょう」のタイトルで登壇。日本での心温まる体験談や、夢を追いかける魅力などについて熱弁したところ、審査員から「流暢で頭一つ抜けている」と称賛され、優秀賞を受賞した。
リドワンさんは「かねて夢だったスピーチ大会で優勝できて、とてもうれしい。今後はビジネス用語を勉強して、もっと日本語で議論できるようになりたい」と話した。
外国語学科の香村 信さん
高校時代から外国語を話す日本人に憧れていた香村さんは、天理大へ進学し、スペイン語を学び始めた。
今大会に向けては、優勝を目標に、担当教員や同専攻の仲間、ネーティブの教員らの助力を得ながら、授業内外で発音の精度や表現力の向上に取り組んだ。
コロナ禍の影響により、2年ぶりの開催となった同大会。審査はオンライン形式で行われ、全国6大学の学生10人がスペイン語の語学力を競った。
初出場の香村さんは「日本精神の源としての神社」と題して、日本人の宗教性について流暢なスペイン語で持論を展開。豊かな表現力が認められ、見事優勝に輝いた。
香村さんは「着実に練習を重ねたことが、今回の結果につながった。“語学の天理”を背負って優勝できたことを誇りに思う」と語った。