通学指導で心温まり – 読者の広場
田岡利依(44歳・天理市)
15年前から、娘が通っていた幼稚園、小学校の通園・通学指導をしています。これは、同じ地域に住む子供たち数人と一緒に登校するもの。
子供たちや親御さん、地域の方や先生と毎朝、顔を合わせてあいさつする中で、その日一日の元気を分けてもらってきました。また、子供たちの変化や成長を間近で見ることができるのも、私にとって何よりの楽しみです。
いまでこそ勇んで活動に参加していますが、初めのころは、家庭の事情が重なり、ほとんど協力できずにいました。お引き受けした役割を果たせないことなどに、申し訳なさやもどかしさを感じていたことを覚えています。
それから何年か経ち、家庭の事情が落ち着いて、通学指導に復帰することに。長い間協力できずにいたことで、受け入れてもらえるかという不安がありましたが、周りの方々は温かく迎え入れてくれました。感謝の気持ちで胸がいっぱいになり、あらためて勇んで取り組ませていただこうと心に定めました。
今春、私が担当する班に新入生が5人加わり、登校時はよりにぎやかになりました。5年生になった末娘が、新入生のお世話をする姿も、微笑ましく見ています。
これからも地域の方々と協力して、子供たちを見守っていきたいと思います。