孤立地域で復旧作業に従事 – 災救隊鳥取教区隊
2023・9/13を見る
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鳥取県の東部および中部地域では8月15日、大型で強い勢力の台風7号の影響で断続的に大雨が降り続き、土砂崩れや床上・床下浸水などの被害が発生。鳥取市佐治町では、24時間の最大雨量が500ミリを超える記録的豪雨により、主要道路が寸断され、多くの世帯が孤立状態に陥った。
こうしたなか、天理教災害救援ひのきしん隊(=災救隊、橋本武長本部長)鳥取教区隊(林原康男隊長)は、鳥取県社会福祉協議会の要請を受け、8月28日から8月31日にかけて同町へ出動した。
8月28、29の両日、隊員たちは浸水被害のあった民家へ。水浸しになった家財道具の搬出と床板はがしを行った後、床下に溜まった土砂をスコップで土嚢に詰め、重機で屋外へ運び出した。
住人の60代男性は「床下の土砂の搬出まで対応してくださるとは思っていなかった」と感謝の言葉を述べた。
その後、浸水被害に見舞われた民家での救援活動や、集会所周辺に堆積した土砂や流木の撤去、車道や水路の整備に従事。期間中、延べ64人が出動した。
林原隊長(56歳・伯耆分教会長後継者)は「隊員一人ひとりが、身も心も疲弊している人たちをたすけたいとの思いで迅速に現場に駆けつけ、救援活動に従事してくれた。今後も現地のニーズに応え、被災者が一日も早く元の暮らしに戻れるよう力を尽くしたい」と語った。
なお、同教区隊では9月8日から10日にかけて、第2次隊が出動する予定だ。
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既報の通り、7月上旬の大雨で大規模な水害に見舞われた福岡県久留米市や朝倉市で救援活動を展開した災救隊福岡教区隊(井真一郎隊長)は、8月11日から20日にかけて第2次隊を出動させた。
今回は、第1次隊が現場の危険性により立ち入ることができなかった久留米市竹野地区の山間部へ。隊員たちは、民家内に流入した泥を搬出したほか、重機を駆使して、公共施設周辺に堆積した土砂や流木の撤去作業に取り組んだ。
なお、10日間で延べ55人が出動した。
(9月6日記)