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アメリカ・ボストン市立の芸術高校「ボストンアーツアカデミー」で演劇を学ぶ元渕さくらさん(18歳・名髙分教会別席運び中)は、先ごろ全米の高校生による一人芝居(モノローグ)の大会「ネクストナラティブモノローグコンペティション」に初出場し、第1位に輝いた。
元渕さんは小学4年生のとき、ビオラ奏者でニューイングランド音楽院教授の母・舞さん(49歳・同ようぼく)に勧められ、ミュージカルに出演。自身の表現が観客に伝わる感覚に魅了された。現在、ボストンアーツアカデミーで演技はもとより、演出や脚本などの幅広い知識も学んでいる。
俳優を志す全米の高校生が集まる同大会には、地区予選を勝ち残った16人が出場。課題脚本の解釈が演者に委ねられるため、演技力はもとより、演者の個性が評価の鍵を握る。
元渕さんは、約500本の課題脚本の中から「Happier」(レイチェル・リネット作)を選択。何度も脚本を読み込み、主人公の心情を我がことのように感じられるまで役作りに没頭。本番では、主人公が恋と友情のはざまで葛藤し、成長していくさまを情緒いっぱいに演じ、頂点に立った。
元渕さんは「演技中、満員の観客と一体になったように感じ、目指す演技ができた。これからも演技だけでなく学業にも励み、自分自身の世界を広げていきたい」と笑顔で語った。
なお大会後、元渕さんは夏休みを利用して「学生生徒修養会・高校の部」を受講、国内の道の仲間と心を通わせた。