立教185年5月月次祭 – 初夏の日差しのもと
教会本部の5月月次祭は26日、中山大亮様祭主のもと、本部神殿で執り行われた。
大亮様は祭文の中で、教祖をやしろとしてこの世の表にお現れになり、よろづいさいの元の真実を明かし、陽気ぐらしへとお導きくださる親神様のご慈愛に御礼申し上げたうえで、「私どもをはじめ教会長、ようぼく一同は、国の内外にお見せいただく事情を通して、子供の成人をお急き込みくださるをやの思いを深く思案し、まず自らが教えに基づく生き方を心がけ、世の人々に真にたすかる道の教えを伝え広めて、思召にお応えできるようつとめさせていただく決心でございます」と奏上された。
この後、かぐら・てをどりが陽気に勤められた。
晴天のもと、最高気温が28度まで上昇したこの日の親里。初夏の日差しが燦々と降り注ぐなか、参拝者は一心に「みかぐらうた」を唱和した。
おつとめの後、松村登美和本部員が神殿講話に立った。
松村本部員は冒頭、いま世界で起きている戦争という事情を治めていただくために、ようぼくは月々のおつとめをしっかり勤めることを心がけたいと強調。さらに、陽気ぐらしの世の中を目指す要件として「誠の心を持ち、成程の人に育つように努力すること」を挙げ、「おかきさげ」をもとに、「誠の心」と「成程の人」のありようについて話を進めた。
その中で、成程といわれる姿は本来、誰に見てもらうものなのかと提起。「おさしづ」を引いたうえで、成程の姿とは、世間の人に評価されることを目指すのではなく、何ごとも親神様の教えを判断基準にする神一条の姿勢を親神様にご覧いただいて、ご守護を頂く道であると述べた。
この後、『稿本天理教教祖伝』に示されたお屋敷に勤める者の心の置きどころや、教祖のひながたに言及。教祖のひながたの姿は、われわれにとって高い目標であるが、それを目指して少しでも成人しようと努力するところに信仰の値打ちがあるとして、「教祖のお通りくだされた道の千分の一でも辿らせてもらおうと思う気持ちが自分を育てるのだと思う」と話した。
最後に松村本部員は、『みちのとも』立教185年6月号に掲載された、両統領インタビュー記事の内容を紹介したうえで、来る教祖140年祭への三年千日活動を有意義に通らせてもらえるよう、お互い心の準備を進めたいと呼びかけ、講話を締めくくった。