【AI音声対象記事】
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Q. 中学生の息子は、何か問題にぶつかると、すぐに諦めてしまいます。「やりたい」と言って始めた習い事も、すぐに辞めてしまいました。高校生の娘はそんなことはなかったのですが、私の育て方が良くなかったのでしょうか。(40代女性)
A. なんでも「無理!」と、すぐに諦める子がいますね。もう少し辛抱して頑張ってみればいいのにと、親としては歯がゆく、心配にもなると思います。
中学生といえば、少年会活動における「わかぎ」の世代です。植物の若木でも、せっかく出た新芽が伸びずに枯れたり落ちたりすることがあります。親からすれば、すぐに諦めているように見える息子さんも「いまではない」「これではない」と、早めに判断しているだけなのかもしれません。また、別のところから芽が出てくることもあると思います。
一方で、「十五才までは親の心通りの守護と聞かし、十五才以上は皆めん/\の心通りや」(おさしづ明治21年8月30日)と教えられます。
まだ中学生である息子さんの成長を願う、親の通り方が大切です。木が大地に根を張り、枝を広げ、葉を茂らせるように、夫婦が仲良くして親に孝行する、人をたすける心になって、信仰的な成人を目指す――。そうした親の歩みによって「わかぎ」の育つ環境が整えば、息子さんが安心して物事に取り組めるようになることもあると思います。
いまは頼りなく思える若木でも、やがてきっと立派な人材に育ってくれると信じて、温かく見守ってください。
回答者:西村和久(一筋分教会長・「憩の家」事情部教師)