第2回「かしもの・かりもの」 – つながりTalk Room
ようぼくが信仰生活を送るうえで感じる素朴な疑問や悩みについて、編集部が独自の調査を実施。このコーナーでは、さまざまな疑問や身近な悩みについて、読者モニターたちが自身の体験や考えを交えながら共に解決への糸口を探していく。第2回は、「かしもの・かりもの」に関する疑問・悩みについて”つながりTalk”を紙上紹介する。
Q1. 体の正しい使い方って?
素朴な疑問なのですが、親神様からお借りしている体の正しい使い方とは、どのような使い方なのでしょうか?
(20代男性・会社員)
【ANSER】
お借りしている体を正しく使わせてもらうには、「心一つが我がの理」と教えられるように、日ごろから心のあり方を学び、磨くことが大切。心のほこりを積まないように生活する中で、自然と正しい体の使い方ができるようになると思う。
坂下寛幸(46歳・釧正分教会長・北海道釧路市)
私は一人で過ごすのが好きな人間ですが、自分のためだけに時間を使っていると、自分のことばかりに目がいって、ここが痛い、あそこが痛いと気になりだします。人間は人さまのために動かせてもらうように造られており、人だすけの行いを心がけて生きることで、心も体も健康になると思います。
山田澄江(59歳・本房日分教会教人・埼玉県桶川市)
かしもの・かりものの理についてお伝えする際、いつも笑顔で、優しく丁寧な言葉づかいを心がけている。そして、自分の周りを明るく、清々しくするような楽しい輪を広げていくこと。これこそが、親神様が一番お喜びくださる心と体の使い方だとお伝えしています。
赤畠誠一(75歳・柿野分教会長・三重県松阪市)
私たちようぼくは、教祖のひながたの万分の一でも実践させていただくことを心に置いて通ることが大切です。毎日を明るく、自分に与えられたことを精いっぱいつとめましょう。
島川ヒロ子(71歳・本愛岳分教会岳島布教所長・長野県小諸市)
仕事を続ける中で、両足がひどく痛むようになった。騙し騙し勤めてきたが、これも親神様のてびきと思い、負担を減らして働かせてもらおうと考えている。やはり、自分の望みに合わせて体を使うのではなく、神の望みを思案して、そこに自分の心と体を合わせていくことが大切なのだろう。
水元公一(56歳・豪峰分教会教人・東京都大田区)
Q2. どう教えを伝えれば…
成人した未信仰の息子に「体は親神様からお借りしているんだよ」と伝えても、いつも反論されます。自分の力で生きていると思い込んでいる子供に、どう教えを伝えればいいでしょうか?
(50代女性・主婦)
【ANSER】
私は「腎臓がん」と診断されたとき、親神様から体をお借りしていることがあらためて身に染みた。身上を経験しないと、かしもの・かりものの理が分からないということはないだろうが、息子さんに節や困ったことを見せられるたびに、根気よく教えの一端を伝えてみては。
中村盛彌(75歳・大成分教会大中布教所長・東大阪市)
教えを伝えたい気持ちは分かりますが、まずはこの理について、自ら学び、体感し、感謝して日々を通ることに徹してみては。感謝に満ち満ちた生活を送っていれば、特に多くを語らずとも、教えを伝えるタイミングが自然に訪れるはずです。
高畑育代(57歳・江住分教会教人・和歌山県白浜町)
私の家族も同じような状況だが、やはり教えを無理に押しつけるのではなく、さまざまな機会を逃さず、にをいを掛けていきたいと考えている。とはいえ、私自身が「なるほどの人」に程遠いことから、まずは自分自身の成人が必要だと感じている。
笠田勝幸(72歳・愛昭分教会ようぼく・名古屋市)
自分の力で生きていると思えるのも、ある意味では素晴らしいこと。それは、向上心をもって頑張ることができるから。だからこそ、息子さんの考え方を否定せずにしっかり応援しよう。人は頑張れば頑張るほど、困難な状況にぶつかるもの。そのとき、自分だけの力では生きていないことに気づく。頭で理解するよりも、実際に体験することで心から納得できるようになるのでは。
山腰敏生(64歳・陽輝分教会ようぼく・大阪市)
息子さんが身上・事情の節 思いやりを見せられたとき、すぐに親神様のご守護に気づけるよう、誰かがかしもの・かりものの教えを伝えておかなければならない。いまは反論されることが多いと思うが、種を蒔いて水をやるくらいの気持ちで、お道の教えをもとに声をかけ続けることが大切だと思う。
小長谷啓太(45歳・華越一分教会ようぼく・名古屋市)
私のオシ面
6月1日号から6月29日号までの4週分の紙面の中から、読者の関心が高かったイチオシの記事をランキング形式で紹介する。
【1位】
特別企画 信心への扉――おやさまに導かれた女性 桝井おさめ腹の立つ理は、めんめん我が心にあるのやで(6月1日号4・5面)
腹立ちの性分が治せないため、記事を読んで、あらためて思案させていただいた。(70代男性)
【2位】
教史再彩”道のさきがけ”を今に 大節を意義あらしめるよう――関東大震災(6月22日号1面)
震災当時、甚大な被害の中にも信者が結束し、迅速におたすけに当たられたことが伝わる記事で、先人の行動力に感銘を受けた。(60代男性)
【3位】
話題を追って『生かされて生きて』題材に映画『ひめゆり』監督が児童本化(6月22日号7面)
「道の教職員の集い」で与那覇さんと知り合い、実際に沖縄を訪れて、ご本人から話を聞かせていただいたことがあります。この絵本の題材となった「ピアノの物語」については、記事で初めて知りました。(70代女性)
ほっこりトピック
言葉の壁越えた思いやり
竹下紀子(36歳・方城分教会ようぼく・福岡市)
空港職員として勤めるなか、若い外国人女性と接する機会がありました。彼女は日本語をほとんど話せませんでしたが、会話の最後に、微笑みながら「オシゴト、ガンバッテクダサイ!」と言ってくれました。
思いがけないひと言にうれしくなり、旅の無事を願って「Have a nice trip!」と返しました。すると彼女は、満面の笑顔に。言葉の壁を越えた思いやりのあるやりとりに、心がとても明るくなりました。