「中国古典」の軌跡をたどる – 天理図書館開館92周年記念展
天理参考館で11月28日まで
天理図書館(安藤正治館長)は現在、開館92周年記念展「中国古典名品展」を天理参考館で開催している。
今展では、天理図書館が所蔵する中国の古典約10万冊の中から、国宝・重要文化財を含む選りすぐりの名品40点を公開。日本と中国のさまざまな古写本、五山版や地方版などの和本(日本で作られた本)、宋・元・明・清、各時代の唐本(中国で作られた本)の三つのコーナーが設けられており、いずれも戦乱などによる消失の危機を乗り越え、大切に伝えられてきた貴重な書物だ。
会場では、中国本国も含めて現存する最古の伝本と考えられている国宝『南海寄帰内法伝』や、11世紀の中国で名を馳せた政治家・文人、欧陽脩の詩文全集である国宝『欧陽文忠公集』など、古代から日本文化にも多大な影響を与えてきた中国古典を鑑賞できる。
初日の10月25日には、貴重書を間近で見ようと、多くの人々が天理参考館を訪れた。
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会期は11月28日(月)まで(休館日は11月1、8、15、22日)。開館時間は午前9時30分から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)。
記念展の詳細は下記URLから。
https://www.tcl.gr.jp/exh/exh-5753/