9年ぶりに近畿大会へ – 天理高ソフトボール部
天理高校ソフトボール部は先ごろ、大和高田市の奈良文化高校で行われた「近畿高校ソフトボール選手権大会奈良県予選」の代表決定戦に勝利し、9年ぶりとなる近畿大会への出場権を獲得した。
近年、部員が少ないことから他校と合同チームを組んで大会に出場してきた。2年前には部員1人という時期もあった。
3年前、林祐一監督(35歳)が就任。少人数でもソフトボールを楽しんでプレーする部員たちの姿を見て「一人でも多くの若者にソフトボールの魅力にふれてもらいたい」との思いから、部員と共に奈良市内の中学校へ足を運び、交流する機会を持ってきた。
こうしたなか、今年4月に1年生8人が入部。蔦和夏主将(3年)を中心に練習を重ね、今大会に臨んだ。
初戦の準々決勝では、激しい点の取り合いの末に8‐10で逆転負けを喫し、敗者復活戦へ回ることになった同部。近畿大会の出場権を獲得するためには負けられない一戦で、河野彩音選手(1年)がホームランを放つなど、次々と得点を重ねて10‐0でコールド勝ちを収め、代表決定戦へコマを進めた。
対戦相手は高田商業高校。初回、エラーで3失点する厳しいスタートとなったが、三回裏に3点を返して同点に。そこから一気に突き放し、8‐4で逆転勝利。9年ぶりに近畿大会への出場切符を手にした。
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現在、部員たちは7月に開催される近畿大会に向けて、基礎技術の底上げを目指して練習に取り組んでいる。
林監督は「部員たちには“応援してもらえるチーム”になろうと伝えている。勉強や練習を頑張ることはもちろんだが、心から楽しんで物事に打ち込むことで、それぞれの個性や強みが見つかると思う。選手個々の能力を伸ばし、近畿大会に向けて、さらにチームワークを高めていきたい」と語った。