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素心凡語

病床にあって、広い視野からお道のことを真剣に考え続けた晩年。さながら青年のようなその情熱は、教内外の多くの人を惹きつけた。道友社、天理時報社、養徳社と、戦前・戦後の本教出版事業の最前線に立ち、自ら筆を執って文書布教に尽力した著者が、30年以上にわたり書きつづった信心の記録の精髄。文庫でよみがえる求道随想の名著! 文庫判/260ページ。

2012年6月 発売

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【著者プロフィール】

岡島藤人

本名、岡島善次(ぜんじ)。明治27年(1894年)、大阪生まれ。大正8年(1919年)、東洋大学第一科(倫理教育学)を卒業後、約2カ年福岡で単独布教。その後、天理中学教諭、天理教校講師などを歴任。昭和12年(1937年)、道友社編集主任の後、同社長。15年、天理時報社発足と同時に社長(33年まで)に就任し、養徳社社長(20年から23年までと、26年から36年まで)、よろづ相談所所長(23年から35年まで)などを兼任。19年、本部准員。36年4月9日、66歳で出直し。著書に『阿呆礼讃』『求道遍歴』『求道一路』『風の声』などがある。

  • 序 礒田義三郎
  • 信仰について
    • 信心と生活
    • 信ずるものの強さ
    • 信心の一夏一冬
    • 内に求めよ
    • 喜び常にあり
    • 感謝の心
    • 人格のにおい
    • 稔るほど頭を垂れる稲穂かな
    • 素心
    • 二つの拝み方
    • 心の掃除
    • まず我が身を修めよ
    • よろいを脱ぐ
    • 人事の限りを尽くして
    • 棚の上のぼた餅
    • 親の心に生きる
    • 宗教を売るもの
    • 生活者
  • 教育について
    • 己を完成するもの
    • きりなし普請
    • 人を観る眼
    • 盆栽式教育
    • 真の教育者
    • 生地を磨く
    • 咀嚼と栄養
    • 聴く耳
    • 真実を捧げる
    • 心の眼を開く
    • 第一義
  • 自然について
    • 自然に思う
    • 深山の花
    • 自然の恵み
    • お山へ参る
    • 蚊帳の喜び
    • ふるさと
    • 真の味
  • 愛について
    • 心に咲く花
    • 人は情けの下に住む
    • 愛の絆
    • 行の愛と祈りの愛
    • 待つ心、待たるる心
    • 捧げたきもの
    • 愛なかりせば
  • 生活について
    • 問題を解く鍵
    • 蓋ある水に月は宿らじ
    • 内を浄めよ
    • こんな自分になりたい
    • 矩を踰えず
    • 苦難を喜悦に
    • 非難を有り難く受ける心
    • 不平は禁物
    • 我が道を往く
    • 己より出でて己に帰る
    • 根なし草
    • 成ってくる理
    • 大火も一本のマッチから
    • 心一つ
    • まこと
    • 生きる妙味
    • 安心立命
    • 生きている間に
    • 淡々と水のように
    • 素直に
    • 生活を調えよ
    • 信ずる一念
    • 「ありがとう」「ごめんなさい」
    • ひとりよがり
    • 私は死ねませぬ
    • ありのままを
    • 思うて通えば
    • 極楽浄土
    • 一枚の名刺の力
    • 売れない丸帯
    • 貪欲は損のもと
    • 陰の言葉
    • 内を磨く
    • 魂にふれるもの
    • 空虚な能弁家
    • 真実には飽きが来ぬ
    • 裸の礼節
    • もったいなさを知る心
    • 無限の恵み
    • 人間一茶を想う
  • 病床雑記
    • ようぼく
    • 療養の生活
    • 見舞いの言葉
    • 安静
    • 愛と智
    • 陽気づくめ
    • 問題は「人」に
    • この一点
    • 師なきは信なきなり
    • 一名一人限り
    • 本末の転倒は怖い
    • 忘れやすい
    • 明日の天気如何
    • 神の懐住まい
  • あとがき
  • 小伝に代えて
  • 復刊に寄せて 岡島秀男

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