おつとめ衣での門出 – 天理教校卒業式
将来の道の中核を担う人材を育成する天理教校(久保善平校長)は3月9日、真柱様、大亮様ご臨席のもと、おやさとやかた東右第1棟4階講堂で卒業式を挙行した。今年度の卒業生は本科研究課程1人、同実践課程15人、専修科49人の計65人。おつとめ衣姿で出席した。
式典では、遙拝に続き、久保校長が本科研究課程、同実践課程、専修科の代表に卒業証書を手渡した。
席上、あいさつに立たれた真柱様は、卒業生一同にお祝いの言葉を贈られたうえで、天理教校は将来、教祖の道具衆として立派に働く人材を育成することを目的としていると明示。卒業生には、道のうえにしっかり働いてほしいという期待がかかっているとして、それに応えられるような通り方をしていただきたいと求められた。
続いて、現在は教祖140年祭を目指して、三年千日と仕切ってつとめる1年目であることを踏まえ、教祖の年祭を勤める意義をあらためて示されたうえで、「この3年は、ひながたを強く意識して、思召に沿う道を考えて通るのである」「親の思召一つに心を寄せて、成人の道を歩む人がだんだんと増えていき、全教の心が一つになって歩む姿をご守護いただきたい」と述べられた。
そのうえで、卒業生は道を通るうえで大切な心の持ち方とつとめ方を、天理教校で学んできたと指摘。「たんのう」の教えをもとに、この先、嫌なことを見ても聞いても「皆いんねんであって、それを通して成人させようとお導きくださるのだ」と、心を磨くことを忘れないようにしてもらいたいと強調。その道中では、我慢や辛抱もしなければならないが、だんだんと心が治まってくれば喜べるようになり、それは陽気ぐらしの台になる、と諭された。
これに先立つ訓辞では、久保校長が同校のモットーである「求道と伏せ込み」に言及。自ら道を求めるからこそ頑張ろうという意欲も湧き、伏せ込むからこそ芽生えを見せていただけるとして、「これからも道を通る限り忘れることのないように、常に心がけてもらいたい」と話した。
このほか式では、本科研究課程の卒業生代表が「謝辞」。続いて、同実践課程と専修科の代表が、それぞれ「誓いの言葉」を述べた。
式後、うららかな春の日差しのなか、卒業生たちは本部神殿へお礼参拝に向かった。