福谷則之(26歳・名古屋市)
教会長である父に幼いころから憧れ、3年前「布教の家」の門を叩いた。しかし、入寮3日目に「緊急事態宣言」が発出され、活動自粛を余儀なくされた。
布教の足踏み状態が続き、一時は寮辞退も考えたが、多くの先生方から助言を頂き、「いまは伏せ込む時期だ」と考え直した。以来、行動制限が緩和されるまでの間、十二下りのてをどりを毎日勤め、寮周辺の草抜きひのきしんなどに取り組んだ。
2カ月が経ち、ようやくにをいがけに歩けるようになった。そんなある日、「将来、世界中の困っている人を助けたい」と情熱を燃やす未信仰のAさんと出会った。早速、「世界たすけを目指している天理教の布教師です」と伝えたところ、Aさんは開口一番「私も世界たすけをしたいです」と言って、喜んで別席を運んでくれた。
不思議な巡り合わせに、どんな困難な状況でもたんのうの心で通れば、親神様が必ず結構にお連れ通りくださると心から実感した。
現在、Aさんの支援を受けながら、昨年10月に結婚した妻と共に、戸別訪問やチラシ配りに歩く日々を送っている。これからも、たんのうの心を忘れず、にをいがけ・おたすけに一層努めていきたい。