福田芳男(68歳・熊本県荒尾市)
1年半前から通っている地域の体操教室に、30代くらいの女性スタッフがいる。
先日、その女性から体操の指導を受ける合間に、思いがけず自らの信仰について話す機会があった。女性は天理教の教えを全く知らなかったが、興味を示してくれた。
これまで天理教の教えを未信仰の人に説明した経験がほとんどなかったため、不安を感じながらも、できるだけ丁寧に、一生懸命伝えた。
すると女性は「良い教えですね」と、深く得心した様子で感想を述べてくれた。その後も体操教室で女性と顔を合わせたときに、お道の話をするようになった。
実は、にをいがけに苦手意識があった。相手に拒まれることを恐れ、なかなか一歩を踏み出せずにいた。それが今では、女性に教えを伝えられるようになった自分に驚いている。小さなきっかけから始まった、ささやかなにをいがけだが、親神様が与えてくださった機会に感謝している。
引き続きその女性とのつながりを大事にしながら、これからも肩肘を張らず、にをいがけを続けて、さらなる成人へと歩みを進めたい。