チームワーク高めて関西リーグ優勝 節目の70回目 – 天理大学ホッケー部女子
2023・7/12号を見る
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天理大学ホッケー部女子は、先ごろ大阪府茨木市の立命館OICフィールドで行われた「関西学生春季リーグ」の決勝戦で立命館大学を破り、3季ぶり70回目のリーグ優勝に輝いた。
昨年の春と秋のリーグでは、いずれも立命館大学に敗れ、リーグ2位に終わった同部。
今年、新チームは「つながり」をスローガンに掲げ、ミーティングを重ねながら、上級生が下級生をカバーすることを意識してチームワークを高めた。
また戦術面では、自陣から細かくパスをつないで相手陣へと攻め入る“パスホッケー”を磨いてきた。
メンバーには、早くから試合に出場する選手が少なくない。なかでもU21女子ジュニア日本代表に選出された、三上舞子選手(3年)、村山裕香選手(同)、北山真央選手(同)、佐々木里紗選手(2年)がそろうミッドフィルダーの層は厚い。また、ゲームキャプテンを務める濱本妃奈選手(4年)が守備陣をまとめる。
4月に春季リーグ戦が開幕すると、天理大学は初戦相手の関西大学に12-0と大勝し、白星スタート。その後も連勝し、順位決定戦へ進む。
初戦、関西学院大学との対戦では、開始1分に佐々木選手がシュートを決めて先制。第2クオーターで同点に追いつかれるも、55分にサークル内でボールを受けた天野心美選手(1年)がキーパーをかわして2-1。決勝進出を決めた。
昨季のリベンジマッチとなる立命館大学との決勝戦は、天理大学が試合開始直後からパスをつないで相手陣地へと攻め続ける展開に。
勢いに乗り、第2クオーターで長谷川美優選手(4年)が先制点を挙げる。直後に天野選手もゴールを決めて2-0と引き離す。さらに第3クオーターでも追加点を入れ、3点差に広げる。
その後の相手の猛追を、堅い守備で阻んだ天理大学が3-1で勝利。3季ぶり70回目のリーグ優勝を果たした。
なお、同部男子は同リーグの3位決定戦で関西学院大学に勝利し、3位入賞した。
この結果を受け、男女ともに7月14日から立命館OICフィールドなどで行われる「全日本大学王座決定戦・東西交流戦」に出場する。
王座決定戦の連覇が懸かる同女子。長谷部謙二監督(53歳)は「リーグ優勝という結果に、王座決定戦への手応えを感じた。攻撃する際の相手コートへの出方や、中盤戦の数的に有利な状況のつくり方など、戦術面でのさらなるレベルアップを目指して大会に臨みたい」と話した。
大竹美咲キャプテン(4年)は「王座決定戦は絶対に負けられない戦いになる。最後まで諦めずにボールを追いかけ、勝利をつかみ取りたい」と語った。