働きながら学ぶ高校生 全国定通大会で好成績 – 天理高校第2部
2023・9/20を見る
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働きながら学ぶ高校生のスポーツの祭典「全国高校定時制通信制体育大会」が先ごろ閉幕した。天理高校第2部は8競技に出場し、各クラブ・選手が好成績を収めた。27年ぶりの優勝を果たした卓球部をはじめ、大会で活躍したチームや選手を一挙紹介する。
27年ぶりの団体優勝 – 卓球部
卓球部は、男子団体で27年ぶり2回目の優勝に輝いた。
トーナメントを勝ち上がっていく天理高校は、準々決勝を3-0でストレート勝ち。準決勝も小森隆盛キャプテン(4年)や、兄弟でダブルスを組む佐野勇次郎選手(同)・道太郎選手(1年)の活躍などで3-1。ファイナルへ駒を進めた。
決勝では、「絶対に勝つ」と意気込む小森キャプテンが第1戦を3-0で制すと、佐野兄弟も3-1と奮闘。第4戦で再び小森キャプテンがストレート勝ちを収め、3-1でゲームセット。27年ぶり2回目の団体優勝の栄冠を手にした。
小森キャプテンは「仲間たちの声援を受けながら、チーム一丸となって楽しく元気に戦い抜くことができた。私もみんなも一生忘れられない経験になったと思う」と話した。
「繋ぐ心」で3連覇 – バスケットボール部女子
バスケットボール部女子は通算20回目の優勝を果たし、大会3連覇を成し遂げた。
「繋ぐ」のスローガンのもと、チーム内で積極的に声をかけ合い、信頼関係を築いてきた。
初戦から力を発揮して勝ち進むと、決勝で都立一橋高校と対戦。第1ピリオド終盤に佐野りえキャプテン(4年)が3ポイントシュートを決め、19-16とリードを奪うと、その後もペースを握った天理高が74-49で勝利。3大会連続20回目の優勝を決めた。
佐野キャプテンは「支えてくださった監督やコーチに、優勝という結果で恩返しができて良かった」と笑顔で語った。
攻撃的プレーで連覇 – バレーボール部女子
バレーボール部女子は、2年連続15回目の優勝を果たした。
今年は最上級生が3年生という若いチーム。練習では、天理大学バレーボール部の選手が学生コーチとして指導。大会前にはOGが練習やゲームに参加するなどして、攻撃的なプレーに磨きをかけてきた。
大会初戦、緊張から第1セットを落とすも、第2、第3セットで巻き返して初戦を突破。緊張のほぐれた選手たちは、その後はストレート勝ちを重ね、決勝戦も2-0のストレート勝ちで大会連覇を達成した。
辻奈々美キャプテン(3年)は「OGやコーチをはじめ、たくさんの人たちの支えがあって優勝できた。本当にうれしい」と話していた。
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このほか団体では、バドミントン部女子が準優勝、バスケットボール部男子、軟式野球部が3位入賞した。なお、各個人戦の上位入賞者は以下の通り(敬称略)。
男子
陸上1500メートル4位=中園徠良(3年)
同走幅跳4位=松永俊大(同)
柔道65キロ級3位=岡弘信(4年)
同75キロ級3位=有本凪沙(3年)
女子
柔道軽量級3位=山本栞奈(2年)、岡みさと(1年)