月例活動500カ月達成 – 明石支部少年ひのきしん隊
2023・12/20号を見る
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兵庫教区明石支部少年会の少年ひのきしん隊(東馬場亮次代表)は、12月10日で月例活動500カ月を達成。同日、明石市の清風分教会で開かれた記念式には、隊員やOB・OGら約20人が参集した。
同隊は昭和57年3月に結成。当時「少年ひのきしん隊(少ひ隊)」が結成10周年の節目を迎えたことを受け、少年会本部から各支部での少ひ隊の月例活動を促されていたさなかだった。
以来40年余り、コロナ禍の影響で一時中断を余儀なくされたものの、国道2号沿いの「交通事故殉難者之慰霊碑」周辺で毎月の清掃活動を続けてきた。
また、十三峠越えや日本ユニセフ協会の街頭募金への協力など、さまざまな活動を展開。長年の地域貢献活動が評価され、平成8年に明石市から「きんもくせい賞」、11年には兵庫県から「のじぎく賞」が贈られたほか、数多くの感謝状を受けている。
人生の”心の支え”に
現在、隊員は5人。その多くは同隊OB・OGの子弟だ。OB・OGが「自分が経験したことを子供にも」との思いから、活動に参加させているという。
10日午前9時、500カ月目の月例活動として、記念式の会場準備を行い、11時から執り行われた記念式には、現役の隊員をはじめ各地からOB・OGが参集した。
式典では、「よろづよ八首」奉唱の後、少ひ隊の隊員指針とともに、同隊の隊員心得を全員で唱和。続いて、寺尾真木夫・少年会兵庫教区団団長らが祝辞を述べたほか、OB・OGから寄せられたお祝いメッセージを紹介した。
この後、あいさつに立った東馬場代表(76歳・清風分教会長)は、同隊の歩みを振り返ったうえで、これからも月例活動を継続していく旨を述べた。
隊員の一人、有木美里さん(中学3年・菊隆分教会所属・明石市)は「少ひ隊1期生の父や、隊員の先輩である兄姉に感化されて参加するようになった。学校や部活動では体験できない貴重な時間を過ごすことができた。来年は高校へ進学するが、ここで学んだ”ひのきしんの精神”を、これからも生かしていきたい」と話す。
また、同隊OBの寺岡正樹さん(49歳・神岡分教会ようぼく・神戸市)は「中学1年生のとき、学校へ通えなかった私を、少ひ隊は温かく受け入れ、心の向きを変えてくれた。いまの自分があるのは、少ひ隊のおかげ」と語った。
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同隊結成時から活動を支えている東馬場代表は「自分の時間を割いて参加する隊員に、少しでも”信仰の喜び”を感じ取ってほしいとの思いで続けてきた。隊員たちが長い人生の中で節に直面したとき、この多感な中学生の3年間で培った思い出が”心の支え”になると信じている」と話した。