子供に笑顔と安心届けて – 表彰 栃木・宮っこ支援センターSAKURa
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宇都宮市の塩宮分教会(高橋治会長)を拠点に、子供の居場所づくりを行う「宮っこ支援センターSAKURa」は、先ごろ「輝く”とちぎ”づくり表彰」(栃木県主催)の最優秀賞に選ばれた。
この賞は、栃木県内の地域課題の解決に向けて優れた社会貢献活動を行っているNPO・ボランティア団体を表彰するもの。今回は、同センターの取り組みを支援する9団体の共同受賞となった。
同センターの代表を務める高橋会長(75歳)は長年、民生委員や保護司、自治会長を務めるなど、地域に根差した活動を続けてきた。
こうしたなか、コロナ禍の影響で地域の子供の見守り活動が減少していることから、行政や地元の小学校の協力のもと、昨年10月に「宮っこ支援センターSAKURa」を発足。以後、「地域の子どもに家庭でも学校でもない第三の居場所を」をテーマとして月1回、市内の子育て世帯に手作りの食事を振る舞う「子ども食堂さくら」や、子供たちに放課後の遊び場を提供したり、学習支援を行ったりする「宮っこの居場所」を運営。このほか節分や七夕など、季節にちなんだ独自のイベントを催し、これまでに延べ400人以上が利用している。
さらに、開設1周年を迎えた今年10月、「子ども食堂に来られない子どもたちにも支援の手を」との思いから、ひとり親家庭など生活困窮状態にある家庭を対象に、食品を無償で配送する「こども宅食さくらさく」をスタート。地域の子供たちへ笑顔と安心を届けようと、さまざまなアプローチを模索している。
また、開設当初からSNSを活用して事業支援を呼びかけてきた同センター。現在、さまざまな企業や団体から食材やおもちゃなどの無償提供を受けているほか、地元自治会のメンバーらがボランティアでスタッフを務めている。
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令和5年度「輝く”とちぎ”づくり表彰」は11月8日、栃木県庁で行われ、高橋代表が北村一郎副知事から表彰状を受けた。
高橋会長は「今回の受賞は、地域の関係者や支援団体の協力があってこそ。今後も、地域の子供たちに笑顔と安心を届ける取り組みにチャレンジしていきたい」と述べた。
(栃木・小林代表社友情報提供)