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実動機会を設け互いに勇ませ合い 第8回 各地のにをいがけ活動 – リポート三年千日 一手一つに成人の歩みを


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教祖140年祭へ向かう三年千日活動の2年目に入った。各地では、教友同士が勇ませ合って年祭活動に取り組めるよう、にをいがけの機会を積極的に設けている。ここでは、東京教区板橋支部と茨城教区新治支部、兵庫教区「六甲勇み塾」の三つの取り組みを紹介する。

青年会OB「壮年会」の発案で – 東京・板橋支部

板橋支部「壮年会」によるにをいがけ活動。教友11人が路傍講演とリーフレット配りに取り組んだ(11日、ときわ台駅前で)

「ご通行中の皆さま、こんばんは。私は天理教の布教師です」

2月11日午後7時。東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅前では、板橋支部(関根敏正支部長)の教友11人が路傍講演とリーフレット配りに勤しんでいた。

この活動は2023年、同支部青年会OBから成る「壮年会」が始めたもの。発案者である同会代表の清水雅之さん(42歳・東慶実分教会長)は「管内の教友が、にをいがけに積極的に取り組むきっかけになればと思った」と振り返る。

実施に向けては、支部内のすべての教友を対象に、オリジナルのチラシを配布するなどして活動の周知を図った。これまで、支部内にある3カ所の駅を拠点に、計44回実施している。

活動の開始当初から参加している藤村英明さん(52歳・本芝理分教会中丸布教所教人)は、「教友たちのはつらつとした姿を見ると、『自分も勇んで取り組まなければ』という気にさせられる。三年千日の2年目は、一人でも多くの人にお道の教えを伝えられるよう、自ら進んで街頭に立ちたい」と意気込みを語る。

清水さんは「今後、さらに多くの教友と共に取り組めるよう、実動の機会を増やすなどして活動を充実させていきたい」と話している

毎月の「実動日」を定めて – 茨城・新治支部

新治支部は1月28日、「にをいがけ実動日」を初めて実施。教友7人が参加した(つくば駅前で)

1月28日午前10時、茨城県土浦市にあるJR土浦駅では、新治支部(小松﨑藤男支部長)の教友が、行き交う人々に信仰のありがたさを語りかけていた

「全教一斉にをいがけデー」で毎年、同駅前での路傍講演を続けてきた同支部。コロナ禍以降は路傍講演に代えて、神名流しとごみ拾いに取り組んできた。

そんななか2023年12月、「にをいがけ実動日」と銘打ち、同駅前などで路傍講演を行うことを決定。毎月、本部の月次祭後から月末までのいずれかの日に実施することになった。

初開催となったこの日、教友7人が参加。同駅と、つくば市のつくばエクスプレスつくば駅周辺の2カ所で、路傍講演などを行った。

参加者の一人、小島竜太郎さん(48歳・信浩分教会長後継者)は、もともと路傍講演への苦手意識があったという。「教友がそばにいるという安心感があり、勇んで取り組むことができた。次回以降もできる限り参加したい」と話す。

古渡弘道・同支部布教部長(51歳・南一城分教会長後継者)は「普段にをいがけに出ていないという人も参加してくださり、互いに勇ませ合う姿が印象的だった。年祭活動2年目に支部全体が勇み立つきっかけになれば」と語った。

布教グループが足並みそろえ – 六甲勇み塾

2023年12月10日午前10時。JR新長田駅前ピフレ広場では、兵庫教区「六甲勇み塾」の活動に参加する教友たちが、道行く人に教えの一端を熱く語っていた。

「六甲勇み塾」の始まりは14年前、教祖130年祭活動に勢いをもって臨めるようにと、「にをいがけ勉強会」がスタートしたことにさかのぼる。その後、さまざまな変遷を経て、グループによる布教実動と教理勉強を主とした活動を継続。現在は12組から成るチーム態勢のもと、二人一組による戸別訪問や『稿本天理教教祖伝逸話篇』を題材にしたねりあいなどを毎月続けている。

その一つ、兵庫教区長田支部で活動する「みなと神戸」では、「ワークショップ」と「路傍講演」を隔月で実施。未信仰の人へのより良いアプローチの仕方を模索するとともに、あらためて教理を学ぶ研鑽の場としている。

この日、教友たちは、事前に作成した原稿をもとに路傍講演を行ったほか、駅周辺でリーフレット配りに励んだ。

同チームのファシリテーターを務める山岡都子さん(75歳・名代分教会長夫人)は「にをいがけに対する悩みなどを共有し、解決に導くことで、足並みをそろえて実動できることが『勇み塾』の強みだと感じている」と話した。