書物の魅力“再発見”
天理参考館で 11月15日まで
天理図書館(東井光則館長)は現在、天理図書館開館91周年記念展「書物の歴史――和漢書の“かたち”を視る」を、天理参考館で開催している。
今展では、藤原定家自筆の日記である『明月記』や、イエズス会が日本で印刷したキリスト教教義書である『ぎやどぺかどる(きりしたん版)』などの重要文化財をはじめ、奈良時代から昭和時代にかけての日本の書物を中心に展示。書物の形態の変遷に加えて、紙以外の素材や単行本に残らなかった挿絵など、あらゆる角度から書物の魅力を“再発見”できる。会期は11月15日まで。
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なお、記念展の様子は下記から見られます。
同館『新善本叢書』「芭蕉祭」で文科大臣賞
天理図書館編『新天理図書館善本叢書 31‐36連歌俳諧 全六巻』が三重県伊賀市が主催する第75回「芭蕉祭」で文部科学大臣賞を受賞した。
本賞は、伊賀市の松尾芭蕉顕彰事業の一環として、俳文学関係著書の中から授与されるもの。同書には、近代俳句につながる連歌の名歌が掲載された『連歌巻子本集』や、江戸前期を代表する俳諧師、井原西鶴の自筆資料『西鶴自筆本集』などが収録されている。