天理時報オンライン

【 158件 】
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視点

  • 脱「選択的共感」への思案 – 視点

    イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃で、南部ラファでは検問所が閉鎖され、すでに飢饉の状況が深刻化しているという。死者や負傷者が日々増える一方で、国際社会はこの未曾有の人道的危機を収拾するすべを・・・

  • 「除草の哲学」に日々倣う – 視点

    「全教一斉ひのきしんデー」で2時間ほど草を引いた。 公民館の砂利敷きの駐車場に座り込み、小石の間から顔を覗かせるカタバミなどをつまんで引き抜く。根にまとわりつく土から微かな匂いがする。土壌バクテリアに・・・

  • 大いなる何かに導かれている – 視点

    「雨が空から地面に向かって降る」ということは、親神様が、何も無いこの世に地と天とを形作り、水気上げ下げの守護をなされているという天理の教えを知らなくとも、誰にでも分かる。同様に、神名は知らずとも、特殊・・・

  • 「親ガチャ」と嘆く若者へ – 視点

    ここ数年、「親ガチャ」という言葉を見聞きする。何が当たるか分からないカプセルトイ(ガチャ)のように、どの親のもとに生まれるかは偶然の産物であるにもかかわらず、それによって、その後の人生が決まってしまう・・・

  • 技術を用いる人の心こそ – 視点

    近年、新しい技術として注目を集め、急速に普及が進んでいるものの一つに「ドローン(無人航空機)」がある。少子高齢化の問題を抱える日本では、農業や産業、防災、災害救助、インフラ整備、そして流通・輸送など、・・・

  • 人生を洗い直す3カ月の経験 – 視点

    『少年会の歌』では、道の子供が教えを守り、陽気ぐらしに向かって立派なようぼくに育とう、と謳う。その歌詞の2番には「苦しい時も くじけずに 喜び勇んで 暮そうと 道の子みんな 肩くみあって」とある。生き・・・

  • ひのきしん隊70年の節目に – 視点

    このごろ心うれしく思うことがある。本部の朝夕づとめの折に、「青年会ひのきしん隊」のワッペン付きのはっぴを着た若者の姿を見かけることである。 親里各所のひのきしん現場で、隊服姿で汗を流す様子を含め、この・・・

  • 「教祖誕生祭」の意義を思う – 視点

    昨年5月にコロナの感染症法上の位置づけが「5類」になったことで、親里の諸行事もこの1年で徐々に以前の姿を取り戻しつつある。そして今月は、いよいよ教祖誕生祭が行われる。祭典後には、縮小を余儀なくされてい・・・

  • 無宗教人口の増加に思う – 視点

    世界の宗教動向に関するある調査で、キリスト教、イスラム教に続き、「無宗教」の人口が3番目に多いことが分かった。日本は、確立された宗教を信仰しない「無宗教」の人が、中国に次いで2番目に多いという。 また・・・

  • 水を飲めない子供がいる – 視点

    ユニセフ(国連児童基金)によれば、世界人口の半数以上が水道を使える現在でも、なお6億6千300万人もの人々が遠くの池や川、湖、未整備の井戸などから水を汲んでいるという。 たとえばサハラ砂漠以南のアフリ・・・

  • 「一斉活動日」6月に2回目へ – 視点

    本教では、都道府県ごとに「教区」を置き、さらに教区内を複数の「支部」に分け、各地に住むようぼく・信者が系統を超えてつながり、信仰を一層深めるべく、さまざまな地域活動を行っている。 その活動情報を発信し・・・

  • 「GDP4位転落」の報にふれて – 視点

    日本の国内総生産(GDP)がドイツに抜かれ、世界第4位になった。GDPとは、国の経済規模を示す指標である。第2次世界大戦後の日本が掲げてきた「経済大国」としての威信を揺るがす事態と捉える向きもあろう。・・・

  • その踏ん張りを支える力添え – 視点

    能登半島地震から1カ月半が過ぎたが、いまだに復興への見通しは立っていない。被災者の苦難と苦悩、将来への不安は計り知れず、なおも彼の地から心を離さず祈りたい。 阪神・淡路大震災以降、大規模な自然災害に見・・・

  • 涙と背中合わせの「微笑み」- 視点

    いまや駅や空港、観光地はインバウンド効果なのか訪日外国人でにぎやかだ。国が変われば習俗、習慣などの文化も異なる。日本は外国人にどう見えているのだろう。 訪日外国人にとって不可解なものの一つに、日本人の・・・

  • 変わらないために変わる – 視点

    先日、空路の折に機内誌をめくっていると、ハッとする見出しが目にとまった。「変わらないために変わる」というのである。機内誌が典拠では甚だ説得力が薄いのだが、お許しを頂きたい。 その号では伊勢神宮の観光が・・・

  • 三年千日 芽を吹く旬に – 視点

    年が明け、教祖140年祭へ向かう三年千日の2年目を迎えた。元日に震災という大きな節もお見せいただいた。被災した方々が復興へと向かえるよう、心を通わせるとともに、親神様の厳しいお急き込みをしっかりと、か・・・

  • 原典をもとに考える“事情” – 視点

    石川県能登地方を震源とする大地震の被害の実態が日に日に明らかになるにつれ、被災者の苦難を想い、つい気持ちが沈みがちになる。 そこで、この事態を見せられた私たちの心の治め方について原典をもとに考えてみた・・・

  • 明治7年から150年の節目に – 視点

    今年は、明治7(1874)年から数えて150年目に当たる。この年は、教祖の道すがらを考えるうえで非常に大切である。 『稿本天理教教祖伝』を繙くと、まず「つとめ」のうえで、同年陰暦5月5日、教祖は前川家・・・

  • 利便性が求められる中も – 視点

    ”米どころ”新潟では近年、米の消費に変化が見られ、ある意外な食べ物の消費量が伸びているという。 それは「カップ麺」。総務省の家庭調査によると、1世帯当たりの「カップ麺」の支出額が、52の政令指定都市・・・・

  • 互い立て合いの先にある和平 – 視点

    人質解放のための束の間の停戦を経て、パレスチナ・ガザ地区での戦闘が再び始まった。多数の犠牲者が出ていることに胸が痛む。 イスラエルとパレスチナの争いは長年にわたる。しかし、今からちょうど30年前には両・・・