天理教校学園49年の歴史に幕 – 最終学年の卒業式を挙行
附属高・親里高・教校学園高3校の出身者 計8127人
天理教校学園高校の第18回卒業式は2月22日、同校第2講堂で挙行され、男子61人、女子79人が卒業した。既報の通り、3月31日をもって閉校する同校。最終学年の卒業により、天理教校附属高校の開校以来、49年に及ぶ歴史に幕を下ろした。
昭和49年、学校法人天理教校学園のもと、教会長後継者をはじめ布教専従者の育成を目的に附属高が開校。平成元年、同校に加えて、海外布教に寄与する人材の育成を目的に、新たに天理教校親里高校が開校した。
その後、17年に附属高と親里高が統合され、教校学園高が発足。両校の伝統を踏まえつつ、さらに充実・発展した信条教育を使命として、今日まで道の将来を担う数多くの人材が輩出してきた。
附属高、親里高、教校学園高の3校を合わせた卒業生は、男子4,918人、女子3,209人、計8,127人を数える。
神一条の精神を身につけ
最終学年が門出を迎えた当日、宮森与一郎内統領と中田善亮表統領の臨席のもと、第18回卒業式が挙行された。
祝辞に立った宮森内統領は、卒業生にお祝いの言葉を述べたうえで、卒業生が教校学園高の最後の学年であることを踏まえ、「皆さんたちがこれから残す足跡が、この学校の最後の歴史として残っていく」と述べた。
そのうえで、附属高、親里高、教校学園高は、いずれも頭には「天理教校」が付き、神一条の精神を仕込み、それを広く伝えていくことを目的とした学校であるとして、「神一条の精神をなんとしても身につけてほしいという願いを背負って、卒業していただきたい」と強調。「道のようぼくとして、その地域でその場所で『なるほど、あの人はお道の人だなあ』と手本になるような姿で過ごしてもらいたい」と激励した。
これに先立ち、訓示に立った中田一校長は、コロナ禍の制限が多い中も、卒業生がそれぞれ喜びを見いだし、おつとめを通して世界の治まりを願って過ごす生活を歩んだことにふれ、これから長い人生を歩む中で過酷なことに出合ったときには、教校学園高で学んだこと、「喜び、感謝、ひのきしん」の心による行いを、しっかりと思い出してほしいと呼びかけた。
この後、おうた7番『心つくしたものだね』を全員で斉唱した。
式後には、最後のホームルームが行われた。続いて卒業生たちは本部神殿へ移動し、お礼のおつとめを勤めた。
卒業式の様子をご覧いただけます
天理教校学園略年譜 半世紀のあゆみ
1980年(昭和55年)
・附属高マーチングバンド部が全国大会初出場でグランプリ
1991年(平成3年)
・親里高「海外研修」開始
1993年(平成5年)
・附属高が男女共学に
・附属高と親里高の両校、おやさとやかた乾隅棟へ移転
2006年(平成18年)
・マーチングバンド部が世界大会第2位
2013年(平成25年)
・レスリング部から日本代表選手が輩出
2014年(平成26年)
・天理教校学園同窓会が発会
2019年(令和元年)
・教校学園高の閉校を発表