天理参考館(橋本道人館長)の公開講演会「トーク・サンコーカン」が、2月23日の「古代アンデスの土器づくり」をもって300回の節目を迎えた。
「トーク・サンコーカン」は、同館創設者である中山正善・二代真柱様の20年祭が勤められた昭和62年、同館創設の趣旨を徹底するために発足した「友の会」によって企画された。
同年9月、「自由にトーク(対話)しながら異文化を『見て、触れて、感じる』」をコンセプトに同講演会がスタートし、月1回(8月と12月を除く)のペースで実施。世界有数の民俗・考古コレクションを誇る参考館の収蔵品を主要テーマに、同館の学芸員が時代背景や文化的価値を分かりやすく解説してきた。
節目となる300回の「トーク・サンコーカン」では、「古代アンデスの土器づくり」と題して、講師の荒田恵・学芸員が講演。ペルー北海岸に焦点を当て、成形技法や窯の構造の変遷をたどりながら、”古代の土器づくり”が、どのように発展したのかを詳しく解説した。
また講演後には、参加者を対象に300回の節目を記念する「ミニ抽選会」が行われた。