トンビトート、カラスカーカー。
『稿本天理教教祖伝逸話篇』192「トンビトート」
姫踊子草
先日、おぢばで開かれた「少年会実技研修会」を受講しました。
受講者は子供を楽しませるための技術を習得するべく、まずは童心に帰ってゲームで遊びます。やはり失敗すると悔しいもので、気がつくと熱中しており、少年会本部のスタッフから「子供だと、こんなに上手にはできませんね」と褒められるほど。お道ならではの素朴な遊びの魅力にあらためてふれつつ、“ゲームのお兄さん”になるための経験を積むことができました。
特に印象に残ったのは「子供を遊ばせるのではなく、ぜひ一緒に楽しんでください」とのスタッフの言葉です。もちろん大人として、遊びながらも子供同士のバランスを取ったり、安全に気を配ったりすることは必要でしょう。しかし、いざ遊ぶとなれば大人と子供の区別をせず、本当の意味で一緒に楽しむことが大切だと教わりました。
この話を聞いたとき、子供たちをどうしても少し下に見てしまっていた自分の高い心に気がつく一方で、子供たちとにこやかに遊ばれる、教祖のお姿が見えたような気がしました。
研修後、子供たちと遊ぶときには、どうすれば自分ももっと楽しめるのかを考えるようにしています。すると、以前よりも盛り上がるうえ、ストレスなく遊べるようになってきました。
こうして世代を超えて心から楽しむその先に、神人和楽の世界が見えてくるのではないでしょうか。
(大塚)