【AI音声対象記事】
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佐野かおり(42歳・奈良県桜井市)
先ごろ、中学2年生の娘とその友人たちと共に、4年ぶりに「こどもおぢばがえり」団参に参加しました。
私どもの所属する隊では、高校生以上は育成会員用のえんじ色のポロシャツを着て、少年会員の世話取りに当たるのが恒例となっています。
団参の前日、自分用のポロシャツを用意していたところ、それを見た娘が突然「今年は、私もえんじ色のポロシャツが着たい」と言いだしました。訳を聞いてみると、以前「こどもおぢばがえり」に参加した際に、娘の班に付いていたスタッフの女の子が、夜中に子供たちの部屋を見て回り、「ちゃんと寝られている?」「疲れてない?」などと声をかけてくれたそうです。
そんな優しい“お姉さん”の姿に憧れ、娘はひと足先にスタッフとして子供たちの世話取りをしたいと思ったようです。母親としてとても微笑ましく、頼もしく感じました。
団参中、娘は一スタッフではなく副班長として、年下の子供たちに積極的に声をかけるなど、率先して世話取りをしていました。「こどもおぢばがえり」を通じて、子供たちが“思いやりの心”を受け継いでいく姿を垣間見ることができ、うれしく思いました。
再来年、高校生になった娘がえんじ色のポロシャツを身に着ける姿を見るのが、いまから楽しみです。