【AI音声対象記事】
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Q. 先の台風による豪雨で、遠方の友人宅が被災しました。後日、お見舞いの電話をかけると、友人は涙を流しながら「もう生きていけないかもしれない」と嘆いていました。心に深い傷を負う友人に、どう寄り添えばいいでしょうか。(40代女性)
A. 自然災害は、ときに人々の人生を一変させてしまいます。住居をはじめ生活に必要なものを奪い、そのうえ、心に深い傷跡も残します。
私の住む福島県いわき市では、未曽有の東日本大震災による津波や原発事故、令和元年の台風19号による豪雨、そして今年9月の台風13号による豪雨と、たびたび予期せぬ自然の猛威を受けました。そのたびに多くの人々から物的・心的支援を頂き、おかげで前を向いて復興への道を歩んでいます。
その経験からいえば、「諭達第四号」に示される通り、悩み苦しむ友人には親身に寄り添い、まずはおつとめで祈ることが大切です。私自身、遠く離れた人からの「毎日、祈っていますよ」「お願いづとめをしています」という励ましの声が何より復興の力になりました。
物の支援もありがたいです。ひと言メッセージを添えて必要な物を送るのも、復興の後押しになります。また、行政の力を借りることも大切です。ホームページで調べると、片づけなどのボランティア活動や、被災者への各種支援が多々あることが分かります。
どうか、神様に祈りを捧げ、友人の気持ちを汲み取りつつ、長い目で親身に寄り添ってください。あなたのたすけ心が、きっと友人の心に届き、復興への原動力になるでしょう。
回答者:平澤勇一(磐城平大教会長・福島教区長)