ライバルに完封勝利!2年連続「花園」へ – 天理高校ラグビー部
2023・11/29号を見る
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天理高校ラグビー部は、11月19日に奈良県橿原市の橿原公苑陸上競技場で行われた「全国高校ラグビーフットボール大会」奈良県大会決勝に出場。ライバル・御所実業高校に11-0で勝利し、2年連続65回目の全国大会出場を決めた。
昨年の全国大会で、18年ぶりのベスト4入りを果たした同部。新チームには、全国大会を経験したメンバーは少ないが、内田涼キャプテン(3年)を中心に、結束力の高いチームづくりを目指してきた。
普段の練習では、昨年に引き続き「選手主導」の方針を掲げ、キャプテンとチームリーダーがメニューを考案。試合中の判断力や修正力の向上などに努めてきた。
今年のチームの持ち味も、天理伝統の粘り強い守備力。低く鋭いタックルはもとより、タックル後すぐに起き上がるリアクションの速さを徹底している。
春の「奈良県高校ラグビー新人大会」では御所実業高校に7-29で敗れた。その反省から「ブレイクダウン(タックル後のボールの奪い合い)中のミスを少なくすること」を意識し、修正を重ねてきた。
粘りのディフェンスで零封
県大会では、奈良商工高校との初戦を圧勝。御所実業高校との決勝は、29年連続で同じ顔合わせとなった。
試合は、御所実業高校ボールでスタート。序盤から果敢にアタックを仕掛ける天理高校は、前半7分、敵陣5メートル付近のラインアウトからモールで前進すると、内田キャプテンがボールを持ち出して先制トライを挙げた。
14分、ペナルティーキックを決めて8-0。22分にも再びペナルティーキックを選択すると、ハーフウェイライン付近からのロングキックを成功させ、11-0とリードを広げた。
時折、守勢に回る場面もあったが、粘り強くタックルを繰り返し、御所実業高校の激しい攻撃をしのぐ。自陣ゴールライン間際の攻防にも耐え、相手の攻撃を零封。2年連続65回目となる“花園”への出場権を手にした。
内田キャプテンは「御所実業相手にトライをたくさん奪うのは難しいだろうから、ペナルティーキックなどのチャンスがあれば、着実に点を取っていく作戦を立てた。そのイメージ通りに試合を進められた。一方で、ペナルティーがとても多かったので、規律を守れるよう修正し、もっとトライを取れるよう力をつけたい。“花園”では、『ひたむきなラグビー』で日本一を目指す」と力強く話した。
「全国高校ラグビー大会」は、12月27日から東大阪市の花園ラグビー場で行われる。
「第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会奈良県大会」【決勝戦】の動画を視聴できます