「大きなたすけ」世界へ広めよう – 天理教里親連盟創立40周年記念大会
2023・12/13号を見る
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布教部社会福祉課(村田幸喜課長)所管の天理教里親連盟(梅原啓次委員長)は11月25日、「創立40周年記念大会」を陽気ホールで開催。全国各地の教会などで里親をしている会員や関係者ら357人が参集した。
本教では、昭和23年の児童福祉法の施行により、里親が制度化される以前から、各地の教会を中心に寄辺のない子供たちを積極的に受け入れてきた。その後、56年に宗教団体として初の「里親会」を発足し、58年、「天理教里親連盟」へと改称。以後、研修会などを実施して教内における里親の開拓とその資質向上を図るとともに、「『大きなたすけ』を世界へ広めよう――ようぼく家庭が社会的養護の担い手に」のスローガンのもと、会員たちが里親活動を連綿と継続している。
教祖が背中を押してくださる
同連盟は2022年、40周年の節目を迎えた。コロナ禍のため、1年延期して催された記念大会では、参加者全員で「天理教里親信条」を唱和。梅原委員長の式辞に続き、中田善亮・表統領が祝辞に立った。
中田表統領は『稿本天理教教祖伝逸話篇』86「大きなたすけ」を引いたうえで、瀕死の状態だった子供を預かってほしいと頼まれた先人を、「教祖がグッと背中を押してくださり、大いに励ましてくださった」と強調。いまは教祖140年祭へ向かう旬であり、私たちが成人させていただき、教祖にご安心いただき、お喜びいただく旬であるとして、里親活動に留まらず、積極的におたすけに取り組むよう求めるとともに、「私たちようぼくの有り難さは、ご存命の教祖が力強く背中を押してくださる、導きを頂戴できることにある。このことを忘れず、この旬の活動に勇んでつとめさせていただきたい」と話した。
続いて、河内美舟・全国里親会会長が祝辞。天理教の児童福祉の取り組みについて「里親普及推進はもとより、明治時代における天理教養徳院開設から今日まで児童福祉に尽力され、社会から高く評価されている」と評したうえで、現代の複雑・多様化した社会の中で、児童福祉における家庭養育支援の重要性を踏まえ、「天理教里親連盟40周年の節目に、子供たちのために温かい家庭教育を」と期待を寄せた。
式典後、中山大亮・青年会長があいさつに立たれ、「教外の人から『天理教の里親はすごいですね』と言われることが多い」として、「各地の教会で何十年も人を預かって育ててきたことは、私にとっても力強く、心強い」「いままで以上に、日本に、世界に広がっていくような動きを大きくしていけたら」と祝意を述べられた。
このほか大会では、連盟の活動に貢献した団体に感謝状が贈られた。また、福井大学子どものこころの発達研究センター教授の友田明美氏による記念講演も行われた。
大会終了後、参加者は本部神殿東礼拝場へ移動し、おつとめを勤めた。
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なお、おやさとやかた南右第2棟では記念展示も行われ、里親連盟の歩みを紹介するパネルのほか、里親家庭の作品が披露された。
大会当日に上映された40年の活動を紹介する映像を里親連盟のホームページから見ることができる。
天理教里親連盟ホームページ:https://tenri-satooya.org/