余命宣告を受けた夫が暴言を吐く – 人生相談
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Q. 肺がんを患う夫は、闘病生活が続く中も笑顔を絶やしませんでした。しかし先日、余命宣告を受けてからは頻繁に暴言を吐くように。毎日ひどい言葉を浴びせられ、精神的ストレスが溜まる一方です。これから夫とどう向き合えばいいでしょうか。(60代女性)
A. ご主人は余命宣告を受けて大きなショックを受けたのでしょう。心の整理がつかず不安や怒りを感じ、いまはそばにいるあなたに当たることでしか、乱れた心のやり場がないのだと思います。ご心痛お察し申し上げます。
「がんは家族の病」ともいわれています。がん患者と同様、あなたのように家族も相当な精神的ストレスを抱えることになります。その意味で、患者の家族は「第二の患者」とも呼ばれています。
人は誰もが支え合って生きています。自分だけで何もかも抱え込もうとせず、あなたのつらい気持ちを周りの人に聞いてもらうことが必要です。専門的には、担当医や看護師、医療ソーシャルワーカー等に相談することも一つの方法です。地域には、そのための「がん相談支援センター」もあります。
また「諭達第四号」に示される通り、近くの教会へ足を運び、お願いづとめでご主人の身上回復を祈ることが何よりも大切です。ようぼくならば、心を込めておさづけを取り次ぎ、教会の会長夫妻にも胸の内を聞いてもらいましょう。
大変でしょうが、ご主人のつらい気持ちを受けとめて、祈りを捧げ、親身に寄り添ってください。あなたのたすけ心で、時間の経過とともに、ご主人も心の整理がつくと思います。大丈夫、親神様・教祖が後押しをしてくださいます。
回答者:平澤勇一(磐城平大教会長・福島教区長)