【AI音声対象記事】
スタンダードプランで視聴できます。
川口龍司さん(70歳・山乃洋分教会長・奈良市)は先ごろ、25年にわたり保護司として対象者の自立更生に尽くした功績が認められ、「法務大臣表彰」を受けた。
平成10年、保護司を務める奈良教区の教友から推薦を受け、保護司を委嘱。ほどなく別の教友から「見るもいんねん、聞くもいんねん。世話取りするのは尚のこと」と諭され、任に当たる決意がさらに強まったという。以降、この言葉を胸に、対象者に温かく寄り添い続け、これまで約50人の自立更生に携わってきた。
16年からは、奈良保護観察所が運営する保護司による電話相談サービス「更生保護『ひまわりテレホン』」の電話相談員を担当。20年からの4年間、同サービスの事務局長を務めた。現在、奈良地区保護司会の第6分会副分会長を務めている。
川口さんは「対象者を世話取りする中で『人たすけたらわが身たすかる』の教えを実感する出来事がたびたびあり、保護司を引き受けて良かったと感じている。今後も、活動を支えてくれた家族への感謝を忘れず、対象者に向き合いたい」と話した。