年祭後 最初の全教行事 日々の実践につなげて – 立教189年「全教一斉ひのきしんデー」
2026・5/20号を見る
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教祖140年祭後の最初の全教行事となる立教189年「全教一斉ひのきしんデー」当日、全国各地の約1,130カ所の会場に集まった教友たちは、「かしもの・かりもの」の教えを心に一手一つに実動。この日を契機に、年祭後の新たな歩みを進めるべく、日々の暮らしの中で報恩感謝のひのきしんを実践していくことを、あらためて誓った。
残雪の山々を背景に海水浴場でごみ拾い
北海道・札幌東支部
北海道教区札幌東支部(赤羽誠支部長)は、石狩市の石狩浜海水浴場で実動。103人が参加した。
札幌市の中心から車で約40分のところにある同海水浴場は、全長約800メートルに及ぶ海岸線を有し、年間約10万人の海水浴客が訪れるなど、道内屈指の人気を誇る。
当日午前9時半、作業開始に当たり、あいさつに立った石狩市役所ごみ・リサイクル課長の渡邊史章さん(52歳)は「天理教の皆さまには10年以上にわたり、この海水浴場の清掃にご尽力いただき、とても感謝している」と謝辞を述べた。
穏やかに晴れ渡ったこの日。遠方の山々の山頂には雪が残るなか、参加者たちは雪国の“海水浴シーズン”に備えて海岸のごみ拾いを実施。約1時間にわたって、冬の間に海岸に打ち上げられた漂流物などを丹念に拾った。
家族4人で楽しそうにひのきしんに励んでいたのは、寺島そよ子さん(33歳・當別分教会ようぼく・当別町)。久しぶりにひのきしんデーに参加したという寺島さんは「この1年、子供が肺炎になったり、私自身が急性胃腸炎になったりと、家族に身上をお見せいただくことが少なくなかった。みんな元気に参加できたことに、親神様・教祖のご守護の有り難さをあらためて感じた。これからも親神様・教祖にお守りいただけるように、しっかりと教会へ足を運びたい」と話した。
赤羽支部長(65歳・養樹分教会長)は「それぞれに思いを持った教友が100人以上も集まってくれたことに、うれしい気持ちでいっぱい。年祭活動中の『ようぼく一斉活動日』では、地域の実情に合った活動を考えて取り組んだ。その成果が、このご守護につながったのではないかと思う。今後も、信者さんがお道の教えに誇りを持ってもらえるように活動していきたい」と語った。



地震から10年の節目 地域の教友が一堂に
熊本・中央南支部
熊本教区中央南支部(増本宏支部長)は、熊本市の水前寺江津湖公園で実施。91人の教友たちが集まった。
最大震度7を2度観測した「平成28年熊本地震」から10年の節目を迎えた。震源地に近い同支部内では、多くの教会が神殿や教職舎の一部損壊などの被害に見舞われるとともに、教友の中には仮設住宅での生活を余儀なくされた人も少なくなかった。
約30年間、ひのきしんデーを実施している同公園内でも湖の水位低下や地面のひび割れなどの被害が発生。現在は復旧工事を経て、おおむね被災前の姿を取り戻している。
増本支部長(65歳・飽託分教会長)は「あの日、市民の憩いの場所であるこの公園も悲惨な状態だった。私どもの教会をはじめ数多くの被害が出たが、10年の間に少しずつ復興し、こうして皆で勇んでひのきしんができるようになったことを思うと感無量」と話す。
午前9時半、晴れ渡る空のもと、園内の上江津湖中央にある「中の島」に参集した教友たちは、園内の落ち葉掃きや除草に勤しんだ。
自ら声をかけた友人と落ち葉掃きに励むのは、緒方正治さん(65歳・上益城分教会ようぼく・御船町)。10年前の地震の際、自宅は無事だったものの、弟の家や近くの教会が半壊する被害に見舞われ、復興に向けたひのきしんに参加してきたという。
緒方さんは「被災当時は苦労したが、10年が経つ中で、懐かしい顔ぶれはもちろん、新しい教友も増え、心地よい天気のもと、皆でひのきしんができて、とてもうれしい」と笑顔を見せる。
約2時間のひのきしんを終え、70リットルごみ袋13個分の落ち葉が集まった。
増本支部長は「地域の仲間と共に、『かしもの・かりもの』の教えを味わい、生かされている喜びを分かち合うことができたように思う」と話した。

観光客でにぎわう秀吉ゆかりの地で
愛知・中村区支部
愛知教区中村区支部(浅野勇支部長)は、名古屋市の中村公園で実施。71人が参加した。
同公園は、豊臣秀吉の誕生を記念して創建された豊國神社などの保存を願う地元有志の尽力により、明治34年に造られた市内最古の公園。園内には豊國神社や豊公誕生之地碑、秀吉清正記念館などがあり、天下統一を成し遂げた秀吉の歴史を、いまに伝えている。
また、現在放送中のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」を契機に、あらためて注目が高まり、今年1月には「大河ドラマ館」を含む複合施設「豊臣ミュージアム」がオープンするなどの観光振興が進められ、地元住民はもとより観光客で連日にぎわっている。
当日午前9時すぎ、地域マルシェ「豊臣横丁」が園内で開かれ、「大河ドラマ館」入り口前には長蛇の列ができるなか、会場に集った教友たちは園内の除草や落ち葉掃き、枯れ枝集めなどに汗を流した。
参加者の一人、日ごろからにをいがけに歩くことを心がけているという村山義隆さん(73歳・大満江分教会ようぼく・名古屋市)は「きょうは、自身が健康に過ごせていること、そしてにをいがけ中におさづけを取り次いだ方々に見せていただいたご守護への感謝の思いを胸に、ひのきしんに取り組んだ。これからも、親神様・教祖にお喜びいただけるよう、心新たに自分にできるひのきしんやにをいがけに努めていきたい」と語った。
浅野支部長(56歳・城武分教会長)は「今年は例年に比べて公園を利用する人が多いなか、地域住民や観光客の方々に、ひのきしんに勇む姿を映すことができたと思う。今後も一人でも多くの教友にひのきしんデーに参加してもらえるよう、支部活動を通じて横のつながりをさらに強めていきたい」と話した。


「デー」開始から90年超 景勝地で実動を続けて
静岡・駿豆支部
静岡教区駿豆支部(青島清人支部長)は、沼津市の千本浜公園で実動。353人の教友が参加した。
東海道随一の景勝地「千本松原」を有する同公園。県内外から多くの観光客が訪れるほか、普段から散歩する地元の人も少なくない。
同支部では、ひのきしんデーがスタートした昭和7年から90年以上にわたって、同公園での実動を続けている。
当日、受付では静岡教区(鈴木道輝教区長)が5月末に予定する「全支部おぢばがえり」と銘打った団参の案内がなされた。
同教区では、「ようぼく一斉活動日」を通じて築かれたようぼく同士のつながりを生かそうと、団参を計画。年祭活動を無事にお連れ通りいただいたお礼と今後の決意をもって帰参し、教区一手一つの勇んだ姿を教祖にご覧いただこうと、各支部などを通じて教友の参加を呼びかけている。
午前9時半、ひのきしん開始。参加者たちは、海岸や松林で除草やごみ拾いに汗を流した。
その一人、信仰初代の斎藤広介さん(41歳・碧空分教会ようぼく・静岡市)は昨年、初めてひのきしんデーに参加し、教友と実動する時間を有意義に感じたという。「お道につながり、さまざまな行事に参加する中で、外出の機会や知り合いが増えてうれしい。ひのきしんが好きなので、これからも人のためになる心がけや行いを続けたい」とはにかむ。
青島支部長(63歳・内浦分教会長)は「『一斉活動日』を4組に分かれて実施したことにより、組単位の集まりが活発化したと感じる。『一斉活動日』に参加してくださった方の多くが、きょうも参加してくださった。5月の教区の団参に向け、各教会がこまやかに声をかけ、一人でも多くの教友に参加してもらいたい」と話している。
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この日は献血も行われ、200ml3人、400ml18人の協力があった。



















