リーグ2位で大学選手権へ – 天理大学ラグビー部
2023・12/13号を見る
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天理大学ラグビー部は12月2日、東大阪市の花園ラグビー場で行われた「関西大学ラグビーAリーグ」最終節で京都産業大学と対戦。22-23の僅差で敗れたが、リーグ2位で「全国大学ラグビー選手権大会」への出場を決めた。
3年ぶりのリーグⅤ奪還を誓った今季リーグ戦。天理大学は摂南大学との初戦に勝利すると、その後も順調に白星を重ねていく。第5節は、今春の「関西大学春季トーナメント戦」で敗れた同志社大学と対戦。59-5と圧勝し、リベンジを果たした。
6戦全勝で快進撃を続ける好調ぶりに、小松節夫監督(60歳)も「開幕時は点の取り合いも多く、ディフェンスがあまりうまく機能していないように感じた。それでも試合を重ねるごとに改善され、簡単にトライを取られないようになってきた」と手応えを語る。
最終節の相手は、天理大と同じく、強力なスクラムを武器にリーグ2連覇中の京都産業大学。6戦全勝チーム同士の優勝決定戦となった。
1点差で惜敗
開始直後から、互いのゴール前に迫る激しい攻防を繰り返す両チーム。
前半18分、天理大学の上ノ坊駿介選手(2年)が中央付近から抜け出すと、そのままゴールまで走りきり、先制トライ。43分には、相手ゴール前ラインアウトからモールで押し込み、12-3とリードを広げる。
後半、立ち上がりから攻め込まれて逆転を許すも、再びゴール前ラインアウトから連続アタックを仕掛け、19-13と再逆転。その後は、相手の猛攻を何度もしのぎ、ロスタイムに入ってからも22-16とリードを死守していたが、最後に逆転トライを奪われ、22-23で惜敗。リーグ2位で今シーズンを終えた。
この結果を受け、天理大学は現在開催中の「全国大学ラグビー選手権大会」に関西第2代表として出場する。天理大学の初戦は、12月17日に大阪市のヨドコウ桜スタジアムで行われる慶應義塾大学との3回戦。
小松監督は「『連覇中の京都産業大学にチャレンジ』という気概で臨んだ。後半はペースを握れず、苦労した部分もあった。最後はリードしたまま逃げ切れるかと思ったが、残念ながら敗れてしまった。このゲームを通じて見えた課題を修正しながら、大学選手権に向け、もう一度やっていく。若いチームなので、この悔しさを嚙みしめつつ、しっかり準備していきたい」と話す。
北條拓郎キャプテン(4年)は「ゲームを通じて、ペナルティーがきっかけになる失点が多かったのが反省点。京都産業大学のプレッシャーはとてもきつかったが、大学選手権では全国の強豪チームと戦うので、次につながる試合になったと思う。チームメートにも、『まだ終わりじゃない。日本一に向けて、さらに努力を重ねていこう』と声をかけた」と意欲を見せている。
「関西大学ラグビーAリーグ」最終節、天理大対京産大の動画を視聴できます。