2023年度「公開教学講座」- 天理大学おやさと研究所
2024・2/7号を見る
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全6回のアーカイブ動画 公開中
天理大学おやさと研究所(井上昭洋所長)が昨年からオンラインで開催している「2023年度公開教学講座――信仰に生きる『逸話篇』に学ぶ(9)」が、先ごろ終了。全6回のアーカイブ動画が現在、同研究所のホームページ上で公開されている。
教祖が現身をもってお働きくだされていた時代、道の先人たちは、教祖から直に聞かせていただいたお言葉を胸に治め、生涯の心の指針とした。彼らが語り伝えた教祖の逸話は、世代を超え、いまなお教友の信仰の拠り所となっている。
公開教学講座「信仰に生きる『逸話篇』に学ぶ」は、『稿本天理教教祖伝逸話篇』における教祖の逸話を手がかりとして、お道の信仰世界の一端を明らかにするもの。2012年度にスタートした同シリーズは、今年度で9回目となる。
子供が芯から愛おしく
2024年1月1日に配信された第6講は、堀内みどり・同研究所主任が、逸話篇113「子守歌」を題材に講演した。
堀内主任は冒頭、この逸話は、教祖が子守歌を歌っておられるのをそばで聞いていた山澤ひさが、甥の梶本宗太郎に語ったものだろうと前置きしたうえで、子守歌を歌って幼少の子供をあやされたのか、それとも、お一人で口ずさんでおられたのか、いろいろと想像する中で教祖の優しいお姿が浮かんでくると話した。
続いて、『教祖の御姿を偲ぶ 改訂新版』(上村福太郎著)に収められている回顧談や『逸話篇』をもとに、当時のお屋敷周辺の情景や、教祖の日常のご様子と子供に対するお振る舞いを紹介。「教祖がおつとめを数え歌として教えられたのは、そうした歌を好まれたからなのかもしれない」「教祖は子供を芯から愛おしく思われ、その対応も非常に丁寧だったことなどが伝わってくる」と語った。
そのうえで、こうした回顧談や逸話を通して、経済的な困窮と社会的な圧迫の中にあっても、教祖は終始一貫して「おやさま」であったことを確認したように思う、と指摘。教祖は、子供が寄り来るのが楽しみであり、子供を楽しませるのが楽しみであられたに違いないとして、「教祖ひながたのありようが、子供の思い出を通して、逸話として生きているように感じる」と述べ、話を締めくくった。
現在、全6回の講座のアーカイブ動画が下記から視聴できる。
https://www.tenri-u.ac.jp/oyaken/q3tncs0000004y8q.html
講師とテーマのラインアップは次の通り。
・第1回 井上昭洋所長 167「人救けたら」
・第2回 尾上貴行研究員 168「船遊び」
・第3回 金子昭研究員 122「理さえあるならば」
・第4回 澤井治郎研究員 146「御苦労さん」
・第5回 島田勝巳研究員 165「高う買うて」
・第6回 堀内みどり主任 113「子守歌」